僕らの因果応報

Story 23 〜生死〜 ページ24

人は昔に比べて遥かに寿命が長くなった。今では延命治療もすることが出来る。
然しいつか人は死ぬ。其れは変えられない運命であり必然なのだ。また、人は何十代か遡ってみれば其の内どれかの神に位置付けられる。つまり、人は神の末裔と言っても過言では無いのだ。一昔前迄は人と人ならざる者は持ちつ持たれつな関係だった。然し今は如何だろう、人ならざる者を見付たら一瞬で殺すか捕まえて解剖されるかの二つに一つになっているのでは無いのだろうか。勿論中には保護している者もいなくは無いが、あまりいないのが現実だろう。

_____そう思わないか？_____

今のノイズは気にし無い事にしよう。
其の神にとって人の死なんて如何でも良い事なのだ。

「人は基本的に好きだし出来たら力になりたい、だが今回はそうもいかないかもな。カラ松は俺にとっても他の皆にとっても大事な存在だ、傷付ける者は何人であろうと容赦しない。
　そもそもカラ松は本当に其奴等の事が好きだったのだろうか？其れは唯兄弟達だけが思っている事では無いのだろうか？
　嗚呼、何処迄も鈍感な兄弟たちだなぁ。本当に滑稽だ。謝るのと許すのとは似ている様で全く違うんだ。其れにこんな言葉を耳にしなかったか？
　 “好きの反対は嫌いじゃ無い。”
　俺にとって御前等は最早人では無い、人の皮を被った化け物だ。悪になる其れ等を滅するのは神として当然の事だろう？今更もう遅いんだ、全部、全部……」

　＿＿＿＿＿せめて兄弟の内の誰か一人でも気が付いてやれば
　 こんな事にならずに済んだのに＿＿＿＿＿

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