僕らの因果応報 (ページ15)

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Story 14 ～被害～ページ15

チョロ松side

カラ松が居なくなってから、この家は瞬く間に崩壊の一途を辿っていった。
創りあげるのには時間が掛かるのに、壊れるのは一瞬なんだ。

僕に起こったのは其処まで辛くは無さそうだった。他の兄弟に比べて、というか一番被害が少ないといっても過言では無い。でも恐らく此れから先考えたく無い事に逢うのだろうという予想が安易に考えつく。しかも肝心のカラ松が今いないこともあり、何が起こるか本当に不思議じゃ無いんだ。実際一松のところには骨があったぐらいだしね。
以上のことから整理すると、カラ松はかなり特殊な例の神隠しに逢っていると思うんだ。

根拠は、と聞かれたら自信が無いんだけど、なんかそんな気がする。しかも普通の人間が通る事の出来ない様な所にいると思う。

おそ松兄さんの言っていた事については大方合っている。更に詳しく云うと、僕等の中にも悪いと思っている人とそうで無い人とに分かれた。因みに僕はもちろん前者だよ？父さんの説教を受けた後、僕が少しでも変われる様に、胸を張って「常識人です」と言える人に本気でなりたいと思った。だから長年ニート生活から見事に卒業……出来るはずもなく取り敢えずアパートだけでも借りて何とか生活している。僕以外にも十四松とトド松が賛同してくれた。正直凄く嬉しかった。

カラ松、早く会って謝りたいよ。そして、もう一度一からやり直そうよ。

その様子を見ていた影を僕はまだ、知らない。
「……ハッ、そんな物は全て理想論に過ぎん。其れにな、御前等は知らぬだろうが
謝るのと許すのは似ている様で全く違うことなんだ。其れが理解出来ない限り無理だろうな。
だが、神隠しの事についてはかなり良い線行っていると思うぞ。流石、と言った所か。
まあ、だからと言って容赦をする気もないしな。
_____その状況をもう少し別の視点で見ることが出来たら真相に近付けたかもな_____」