Folge 36 ＊ ページ36
いつまで経っても話さない僕にしびれを切らしたのか、ゾムさんが僕の手を引いた。
ゾム『...取り敢えず、城戻ろか？Aもトントンとおったら気持ちも落ち着くやろ。』
『っは、はぃ...』
そう言われても、後ろにあいつらが居る、と考えると落ち着かない。
ゾム『...なぁ、そんなに怖いもんがあるん？手ぇ、震えとるで。』
『だ、大丈夫、ですから...早く、行きましょう...』
ゾム『でもなぁ...そんな産まれたての子鹿並に震えてると...なぁ？』
ゾムさんは少し考える素振りをして、急に腕を広げた。
広げたかと思えば、僕に抱きついて、頭を撫でた。
『ちょ、！？ぞ、ゾムさん...！？』
ゾム『俺、人のこと安心させる方法とか分からんから、これくらいのことしか出来ひんわ...大丈夫、怖いもんは何も無いで？』
ゾムさんの鼓動が耳元で聞こえる。
少しだけ火薬と鉄の臭いがする、暖かい緑のパーカーに包まれ、震えも収まってくる。
ゾム『大丈夫、大丈夫。』
優しく、ゆっくりとそう言われながら背中を撫でて、落ち着かせてくれる。
それは、どこか懐かしい。
昔、トントンがやってくれたみたい...
ゾム『もう、大丈夫か？』
『...はい、今ので落ち着きました...ありがとうございます。』
ゾム『そか、なら良かったわ！ほな行こか！！』
ゾムさんの暖かい手に導かれ、城へと戻った。
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たまごまる - 誤字直し頑張ってください。応援します！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 2e17c3d309 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - ミシェさん» 誤字チェック、ありがたです...本来は私がしないと行けないんですけどねー...w次からは気をつけます！(｀・ω・´)ゝ (2018年10月28日 18時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ミシェ(プロフ) - 物理的には無理ですがw全力で精神的に支えます！他に誤字は無さそうですよー^^ (2018年10月28日 15時) (レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - ミシェさん» ミシェさん、コメントありがとうございます！うわぁぁぁ誤字ぃぃぃぃ！！速球に直させて頂きます！ご指摘ありがとうございます！頑張りますので支えてください(( (2018年10月28日 11時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ミシェ(プロフ) - 37話誤字発見です。城が白に......朝霧くんも来てるし面白いし......頑張って下さい！ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 6057cb562d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月16日 18時
