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...やばい
え?何がやばいかって?
帰り道がわからなくなったんだよチクショウ
あの時は無我夢中で走ってたからなー...
来た道を戻っただけなのに迷うかなー...
取り敢えず歩き回ろう
歩き始めた瞬間、何かにぶつかった
驚いたらしく、影がビクッと揺れた
??「!?」
『あっ...ごめん...って、え...?』
そこに居たのは、傷だらけのノーマルフォルムのデオキシス(色違い)がいた
デオキシス(以下、デ)「...ニンゲン...メ...コレイジョウワタシニナニヲスルツモリダ」(...人間...め...これ以上私に何をするつもりだ)
デオキシスの声が聞こえるってことは味方?でもまだ味方と認識した訳じゃないし...テレパシー...かな?
『僕はお前をどうこうしようとしてる訳じゃないんだけど』
デ「ウルサイ。ソウヤッテダマスツモリダロ」(うるさい。そうやってまた騙すつもりだろ)
身体を起こしながらそう言った
『待て!お前、傷だらけのままじゃ危ないだろ』
慌てて腕を掴んだ
デ「サワルナ!ニンゲンナドシンヨウデキン!」(触るな!人間など信用できん!)
と言って、振り払われてしまった
よく見ると、デオキシスの身体は微かに震えていた
『でも、手当だけはさせてよ』
半強制的にすぐそこにあった岩に座らせ、傷の手当をしていく
『ちょっとしみるよ』
デ「ッ...!」ビクッ
傷口に消毒液をぬる
すると、デオキシスがビクッと揺れた
『ん、大丈夫、大丈夫』
落ち着かせるために頭をポンポンと撫でる
デ「ヤメロ」(やめろ)
デオキシスは迷惑そうに顔を顰めた
『はい、終わったよ』
デオキシスが、手当された自分の傷をまじまじと見る
デ「ニンゲンハ...ドウシテコンナコトヲスルノダ...ヒドイコトヲシタリ、ヤサシクシタリ...」(人間は...どうしてこんなことをするのだ...酷いことをしたり、優しくしたり...)
『ごめん。僕ら人間が、お前達ポケモンに迷惑をかけたから、こんなことに...でも、これだけはわかって欲しい。その人間の中にも良い人間は必ずいるから』
デオキシスの目を見ながら話した
デ「...オマエ、ナマエハ?」(お前、名前は?)
『小雪。』
デ「...小雪、レイヲイウ。ニンゲンニイウノハイヤダガナ。」(小雪、礼を言う。人間に言うのは嫌だがな。)
そう言ってデオキシスは空へ飛んでいってしまった
『...僕、どうすればいいんだろー...』
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九尾狐(プロフ) - 雪にゃんこさん» ありがとうございます!こんな絵でも好きと言ってくれる方がいてくれて嬉しいです!更新、頑張ります!! (2018年2月10日 19時) (レス) id: 7f9aac4d8b (このIDを非表示/違反報告)
雪にゃんこ - 初コメ失礼します。こんばんは?←です。九尾狐さんの絵、とっても好みの画風です!ポケモン達、とてもかわいく描いていて、絵の中のどの子もすきです!九尾狐s、応援しています! (2018年2月10日 19時) (レス) id: 9d6418c99f (このIDを非表示/違反報告)
九尾狐(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!まだ出会ったばっかりなのでまだまだ続く予定ですが...口調が合っていない時などがありますが、その時はご指摘よろしくお願いします! (2017年12月2日 22時) (レス) id: 7f9aac4d8b (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - きゃーーー!!もうさいっこうに滾ります!!こんなに長く書いてくださるなんて…!続き全力待機してます最高です!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: 548f7d0a2b (このIDを非表示/違反報告)
九尾狐(プロフ) - せるるてぃさん» ありがとうございます! (2017年9月30日 19時) (レス) id: 7f9aac4d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九尾狐 | 作成日時:2017年4月15日 12時