私の隣はあなたじゃない【おそ松さん】【トド松】

15話 ページ16

トド松side






そんな辛いなら、やめなよ





おそ松兄さんじゃなくて僕がいるよ？






僕ならAを泣かせない



寂しがらせない





ずっとそばにいる







抱きしめる力を更に強くし


僕は今日も嘘をつく




ト「...おそ松兄さんは、トト子ちゃんが好きなんだ」





おそ松兄さんの気持ちなんて、とっくにわかってる







でも兄さんの気持ちを縛りつけたのは、僕だ




「知ってるよ」






Aは迷いもなく言葉を出して、トド松も、みんなもでしょ？と力なく笑った






ト「ううん、違うよ」






そう言って、涙でぐしゃぐしゃのAの顔を優しくあげて唇を押し当てた





ト「僕は、Aが好き。

Aだけが好き、もちろんずっと前から」







Aは唖然としている





まさか今まで1番仲が良かった信頼できる幼馴染にこんなことを言われたら、答えは１つしかないだろう









ーーーーーーねぇ？









僕を選んでよ







ーーーーーーーーーーーーーーーーー



初めは何が何だか分からなかった





トド松が？？？

わたしのことを？？




好き....





唇に押し当てられたものからして、それは異性に関係する感情だと知る




頭がついていかない




ごめん、トド松...と言葉を繋げようとした時








ト「Aが誰を想っていようと、





...僕のことしか見られなくしてあげる」







それで、いいよね？と言ったトド松に私は何もいい返せなかった









まさかここで何も言えなかったことが



トド松を傷つけることだとも知らずに。

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