08.おほしさま ページ8
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んーいい匂い。
いい感じに出来上がったルーをライスの上にとろりとかける。お盆に6つのせると結構な重さで、ぐらぐら不安定に揺れる。
「お、重い・・・」
「Aっ!これは俺が運ぶから、先に席についてくれ」
「でも」
「力仕事は俺に任せてくれ」
「な?」とぱちりウインクをするカラ松くん。
いつもと変わらないはずなのに、胸の柔らかいところがきゅんっと疼いた。
私の手からひょっいとお盆をとると、「A特製カレーだぞ!!」と居間へ軽々と運ぶ彼のあとをとことこついていく。
エプロンを解き、トド松くんと十四松くんの隣に座って「いただきます」と手のひらを合わせた。
「うまっ!さすが俺の嫁」
「ハニーの作るものはなんでもうまいな」
「Aまた料理うまくなった?」
むしゃむしゃ美味しいそうに頬張ってくれて
私も嬉しくなって、ぱくりと1口食べる。
「あーーっ、Aちゃんの人参お星様だぁ!」
「あっほんとだっ!えでも私入れてない・・・」
「Aへごほーびです」
「入れてくれたのトド松くん?」
「えへへ」と口元を綻ばせて笑うトド松くん。
もう可愛いというかいい人すぎるというか。
お星様形にかたどられた人参をぱくりと食べて「トド松くんのおかげで美味しい」と、目を見ていえば、「ありがと」と頭を撫で撫でされた。
松野家はみんな私の頭を撫でてくれるから、なんかわんちゃんになった気分。
「Aドライモンスターの罠にかかるなよー」
「うっさい自意識ライジング」
「はぁ?末っ子のクセしてよく言うな」
2人の喧嘩ももろともせず、ひたすらカレーをもぐもぐし「おいし〜」と笑う十四松くん。
袖がカレーにつきそうだったから、
くるりとまくってあげると、にししっと
ありがとうと言われた。
・・・・・・可愛すぎるよ・・・。
「あーA口もと、カレーついてる」
「えっうそっ」
「ほらここ」
「んっ」
向かい側に座っていたおそ松くんの顔が急にクローズアップされたと思えば、生暖かい何かが唇の端を掬う。
・・・これ普通にちゅーされるより恥ずかしい。
「おっおそ松くんっ!恥ずかしいよ・・・」
「いやいやAここは拒絶していんだぞ?恥ずかしがってる場合じゃないからなっ!?」
「うわぁぁぁカラ松くん、肩揺さぶらないでぇ!」
「そーだそーだやめろカラ松」
「おい兄貴表出ろ」
「望むところだ」
「ご、ご飯は仲良く食べよ?」
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あお - 私の癒やしがここにあるんだ…(確信) (2018年3月2日 23時) (レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
はな - とても続きが気になります!!!!!更新頑張ってください! (2018年2月10日 20時) (レス) id: 6a5c9f5935 (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - 京松(ちかまつ)さん» こんばんは!初めまして来夢です〜!見てくれた貴方様が私も大好きです!(調子に乗るな)応援ありがとうございます〜共々頑張っていきますのでどうぞこれからもよしなに! (2018年2月7日 20時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
京松(ちかまつ) - ああああああ!続き!続きが気にナルゥゥ! とってもすてきでしたぁぁぁ!もう好きです!大好きです!応援してます! (2018年2月7日 15時) (レス) id: 6a90a73a4a (このIDを非表示/違反報告)
あお - はい!頑張って下さい!応援してます! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来夢*゚and すずね x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2018年1月30日 19時