01.松野家にお邪魔します ページ1
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「んん、今日も疲れたあ…。」
ぐぐ、と凝り固まった背筋を伸ばしては空に向けて一言。
日も沈みそろそろ夜が近づく頃、職場である学校を去り一人帰路につく。
私の仕事は学校のカウンセラー。
教師みたいに表立って子供たちに何かしてやれるわけじゃないけれど、私にだってきっと裏でお手伝いできるはず。
そんな考えの元毎日悩んでいる子供たちに手を指し伸ばしているのだった。
この日常がたまらなく好きで、結構誇りに思っているのは私だけの内緒。
鼻歌交じりでスキップをして歩けば私の家はすぐ近く。角を曲がれば私の実家に着く。
けれども今日はその道を真っ直ぐ進んだ。
外装はレトロっぽくて、まるで昭和にでも戻ったかのようなデフォルメの家を見上げた後、今ではちょっと特徴的な引き戸を音を立てて開けて靴を揃える。
がたん、と大きな音と共に大きな足音2つ。
まるで私が来ることを予測していたかのよう。
その足音は次第に私の方向へと近づいてきて二人揃って私を出迎えてくれた。
「へへ、いらっしゃいA、お兄ちゃん寂しくてずぅっと待ってたんだよ〜?」
「Welcome honey!やはりこの時間に来ると思ってたぜぇ?さぁ、外も冷えたろう。それなら俺が暖め…ぐはっ!?」
「誰が暖めてやろうだ、調子乗んなよ!Aは俺が暖めんの!」
「フッ、それこそ冗談はよしてほしいものだなおそ松。お前ごときがハニーに抱きつけると思うなよ。」
似た顔同士のいつも通りの二人の様子を見てくすくすと笑う。
二人がその声を聞いた瞬間ばっとこちらへ振り返って一言、
「「なぁ、俺の方がいいよな!?」」
と放った。
「え…っと、ちょっとよく意味が分からない…と言いますか…。」
二人の対応に困り果て今度は意味も分からず首を傾げる。
えと、この状況どうしたらいいのかな。
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あお - 私の癒やしがここにあるんだ…(確信) (2018年3月2日 23時) (レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
はな - とても続きが気になります!!!!!更新頑張ってください! (2018年2月10日 20時) (レス) id: 6a5c9f5935 (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - 京松(ちかまつ)さん» こんばんは!初めまして来夢です〜!見てくれた貴方様が私も大好きです!(調子に乗るな)応援ありがとうございます〜共々頑張っていきますのでどうぞこれからもよしなに! (2018年2月7日 20時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
京松(ちかまつ) - ああああああ!続き!続きが気にナルゥゥ! とってもすてきでしたぁぁぁ!もう好きです!大好きです!応援してます! (2018年2月7日 15時) (レス) id: 6a90a73a4a (このIDを非表示/違反報告)
あお - はい!頑張って下さい!応援してます! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来夢*゚and すずね x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2018年1月30日 19時