20話 ページ21
まふまふside
お風呂からあがるとソファで震えるAさんがいた。
...無理してるんだ。
後ろから抱きしめる。
ビクッとして驚く。
お風呂上がりのAさんからはいい匂いがして、可愛いなぁっと思う。
ま「...怖かったですよね。」
「いや、もう全然大丈夫ですよ！！」
ほらまたそうやって笑う。
うまく笑えてるつもりなんだろうけど、目がとても悲しそうで、辛そうで。
ま「じゃあなんで...震えてるんですかっ...」
「これは...その...」
ま「無理しないでください...」
そういうとAさんは目から大粒の涙をボロボロと流した。
「...っ。本当は...怖かった！！殺されるかと思った！！」
ーーーーーーーーー
次の朝起きると、Aさんはいなかった。
リビングにいくと、机にメモがあった。
「今日は仕事なのでカフェにいってきますね。後輩とご飯に行く約束をしているので遅くなると思います。」
そっか...あ、朝ごはん...。
作ってくれたんだ。
手紙の横にはいかにも健康そうな朝食が置いてあった。
食べようとした瞬間インターホンがなる。
ドアをあけると、そらるさんが立っていた。
ま「どうしたんですかそらるさん？」
そ「どうしたんですかじゃない。今日編集する約束だろ？」
ま「すみません忘れてました！」
そ「...おいおい。て、何このご飯。うまそう。」
ま「あ、作ってくれたんです。」
そ「え、誰が？まさか彼女？」
彼女？と言われて胸がチクリと痛む。
なんでだろう。
ま「いや、Aさんです。」
そ「......なんで？」
ま「わけあってしばらく僕の家に住むことになったんです。」
そ「わけ？...って？」
ま「すみません...今はいえません。」
そ「そっ...か...。まあいいや。はやく編集しよう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜のsizk | 作成日時：2017年11月26日 11時
