[鬼灯の冷徹]天国で働く私はどうやら愛されているようです

やさしさ1 ページ44

目が覚めた。

A:「………………


…………う……ん……。」

力なく、顔を上げる。


………え、


今……

朝……?



…う、



うぇえっ…。

な、何か気持ち悪っ………。





…ズキン

A:(はうッ!?!)


あ、



あ、頭痛ッッッ!!!?



…




…うっ…


うえっ……。

A:(な……

何で…こんなことに…。)

起きているのが辛くて、へなへなと頭を伏せたら、

ごん、と音がした。

A:(……

…?

"ごん"?…)


…ここ、自分の部屋じゃ…


ベッドじゃない………？


頑張って、突っ伏した顔を

上げてみると目の前には




2〜3本の空いたお酒のビンと、


2人分の…まだ少し中が入っている

コップ(グラスって言うのかな?)。



そして寝てる桃太郎さん。



…あ、ダメ、ちょっと…タンマ。

い…い…いてててててっ……。


腕を組んで枕みたいにして、そこに

ズキズキ痛む頭を寝かす。


A:(…ん…



何……アレ……)

ちらと机に目をやると、



薬。…


…多分。←

でも、よく見てみると、

確かに薬らしかった。



A:「……あ………」



…あれ、いつも白澤様が二日酔いした

ときに桃太郎さんが作ってた

やつだ……。




…ていうか、私、二日酔いなのか。

だからか。

こんなに気分悪いのは…。

A:(…………


あれ飲んだら…少しは良く

なるかな…?

……



いや…なってほしい。)

なんとか立ち上がって、新しい

コップに水を汲んできて、

薬を飲んだ。


…


…


…あ、まだ効いてるかどうかとか

分かりませんよ、ハイ。←

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふと、さっき水道に行くときに

肩から何かが落ちるような感覚が

あったことを思い出す。



A:(そういえば……。)



今、行ってきた道…もしくは

戻ってきた道を目で追っていくと、





一枚のブランケットのようなものが

落ちていた。

A:(………

これ…

誰が……?)

私は知らないから…桃太郎さん?

…は違うね、おそらく。

見たら桃太郎さんにも、これ

かかってるし、


第一、


ぐっすり寝てる。




…とすれば。

やった人は、もう確定ではないか。




そう。


白澤様。



きっと、白澤様が

やって下さったんだろう。

そうだとすれば、多分さっきの薬を

置いておいてくれたのも納得だ。



A:(……白澤様、優しいとこ

あるんだよね……。)




私は少し、神獣様に感謝した。

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