第三十八話 本音は… ページ38
サンが死んでからずっと
ずっと…ずっと私が殺したんだと言い聞かせていた。
誰が見ても分かるくらい
リヴァイとサンはお互い隣にいて
好きなんだって馬鹿な私でもすぐに分かる。
そんな二人を私が弱いせいで突き放してしまった。
あのたくさんの巨人に勝てるくらい私が
強ければサンはきっと今も生きていたかもしれない。
もっと早く気づいていれば…。
私がサンよりも強い。
サンが私を助けたいとリヴァイに言ったのなら
リヴァイはどちらを生かせたら巨人がいない未来を
作れるか
たとえそれが自分にとってものすごく
悲しいものになったとしても選ぶなら答えは一つ。
あぁ…世界は残酷だ。
最低だな私。
消えちまえ。
消えていっそのこと食われちまえ。
そんなこと今日まで思っていたのに。
手紙…
ずっと聞きたかったあなたの本音。
まさか聞けるとは思わなかったの。
貴「サン…」
頭が真っ白になるくらい
自分の声が聞こえないくらい
今目の前にいるリヴァイの姿が見えないくらい
泣いた。
サンが手紙に書いていた一部。
あなたがこの世界を救う一人の兵士。
強くなってあなたの大好きなリヴァイ兵長を守って。
貴「私の妹は全てお見通しだ。」
リ「A、こっちへ来い。」
伸ばした手を私は掴んだ。
貴「ありがとう」
笑顔でそう言った。
すると、リヴァイはおかえりと微笑んだ。
優しく唇が重なって目を閉じた。
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作者名:雷音 | 作成日時:2016年6月29日 20時