第三十七話 真実 ページ37
翌朝、リヴァイに呼ばれ部屋に向かった。
一体何の話だよ…
｢なんかよく分からない…｣
コンコンッ＿
｢入るよ｣
私はリヴァイの部屋に入った。
リヴァイは窓の外を見つめたまま。
リヴァイ？
リ｢A。そろそろお前に言わなきゃいけないことがある｣
私は黙ったままソファーに腰掛けた。
すると、リヴァイが渡してきたものは手紙。
その手紙は少し赤いシミがついていて…
｢手紙…｣
手紙の一行目に書かれていたもの。
私の愛するAお姉ちゃんへ
これっ！！！！
｢サン！！！？｣
リ｢あぁ｣
一枚の手紙。
その内容は…。
あぁ…そういうことだったんだ。
リ｢本当はこの手紙あいつの夢が叶ったら見せる約束だった。だが、これ以上お前を苦しませるわけにはいかなかった。｣
｢リヴァイは読んだの？この手紙｣
リ｢読んでない｣
あの時、リヴァイがサンとエルヴィンの元に行った時、渡されたとリヴァイは言った。
大好きなお姉ちゃん。
私の一番の大切な人。
一番守りたい人。
いつも我慢ばかり心配ばかりかけてしまった。
そんな事ない…。
｢逆だよ…｣
サンと別れる直前にリヴァイとサンの会話。
リ『ないのか…』
サン『ないですよ！』
後悔はないのか。
その意味だった…。
私はあの時、自分が殺したと言い聞かせていた。
サンは自分が死ぬこと分かっていて
まるで私のことを見透かしてるように
手紙の最後には
お姉ちゃんは自分を悪い方に考えないで、
お姉ちゃんが本当に大切だと思ってる人と幸せになって欲しい。
それが私の夢。
お姉ちゃんはすごく優しい人。
人のために笑って、怒って、泣いて、考えて、戦って
そんなお姉ちゃんの妹になれて私は幸せです。
空の向こうで見守ってます。
くれぐれも変な考えはしないように。。。
｢私変な考えしてるか？｣
リ｢あぁ。自分が悪い方に考えすぎだ。｣
｢私は…幸せになってもいいのだろうか…｣
リ｢当たり前だ。エルヴィンもミケも兵士全員が思っている｣
そっか…
私は自分に素直に生きていいのか…
すると、
背中の方からトンっと叩かれたような気がした。
リ｢よくここまで自分を捨て頑張った。もういいんだA｣
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作者名：雷音 | 作成日時：2016年6月29日 20時
