第二十二話 夜空 ページ24
明日…。
怖くて今日は眠れそうにない。
｢あー星はなんでこんなに綺麗なんだろ｣
澄みきった夜空。
何も無い平和な世界ならもっともっと美しいと思えるのだろうか。
毎日毎日何かに怯えて
空をゆっくりと眺めることなんてなかった。
｢巨人なんていない平和な世の中なら私はどんな風に生きているんだろう｣
ぼそっと口に出してみた。
想像なんてつかないのに
どうしてか今日は…。
リ｢ここにいたのか｣
びっくりして声がする方へ振り向くと
そこにはリヴァイが立っていた。
｢どうしたの？寝なくていいの？｣
リ｢眠れなくてな｣
リヴァイは私の隣に座った。
眠れないってことはさすがにリヴァイも怖いよね…
｢明日怖くて眠れないの？｣
リ｢考えたくないな。｣
お互い空を眺めた。
無言のまま＿
空を見ているといろいろと思い出される。
楽しかったこと。辛かったこと。
泣いた日。笑った日。喧嘩した日。
騒いだ日。馬鹿やった日。
どれもどれも大切な思い出たちで。
｢ねぇリヴァイ、あの空の星たちは私たちの仲間なんだぞ｣
リ｢は？｣
私はそれぞれの星たちを1つずつ指を指していく。
｢あの星はペトラ｣
｢その隣にいるのがオルオ｣
リヴァイは黙ったまま空を見つめる。
「あのでかい星はきっとミケだな！！」
そして＿
｢めっちゃ輝いてる星はサンだ！！！｣
空を見つめていたリヴァイは私の方をみる。
｢私たちを見守ってくれてるんだよね！勝つぞって！｣
私は笑った。
｢負けてみんなの所へ行ったら説教される…説教絶対長いもん！勝たないとな！！｣
リ｢ははっお前説教どんだけ嫌なんだよ｣
！！！！
リヴァイが笑った。
｢ちょっ…リヴァイが笑うなんて奇跡だ｣
リ｢おい。俺だって笑うぞ｣
｢そっかそっか〜｣
リ｢お前流したな削ぐぞ｣
｢えっまだ死にたくないから｣
そして、互い笑ったんだ。
そしてリヴァイは私の頬に触れた。
｢…っ！！！/////｣
びっくりして硬直のまま。
急になに！？
リ｢俺は本当の笑顔がみたいんだが…｣
｢本当の笑顔って…作り笑いじゃないよ…｣
そうかと言ってリヴァイは立ち上がる。
リ｢そろそろ部屋に戻るぞ。明日は早いんだからな｣
｢そうだな｣
私はリヴァイに続いて歩き出す。
そして、振り返ってまた空をみた。
空の星たちの輝きは絶えないまま。
輝き続けたままだ。
｢明日頑張るからね｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：雷音 | 作成日時：2016年6月29日 20時
