第十七話 苦しめられる毎日 ページ19
リヴァイsaid
訓練のあとAが言った新兵への言葉。
あいつ、サンのこと。
きっと今頃思い出して苦しんでるのではないか…
あいつのことだ。そうに違いない…
Aの部屋の前
ノックをしても返事がないのでドアを開ける。
そこにはベットの上で座り込んでいるAの姿があった。
リ「Aいるなら返事をしろ」
「…」
リ「さっきの言葉お前自分自身に言ったんだろ」
「…」
Aは黙ったまま顔さえ見せてくれない。
俺は少しずつ歩み寄る。
そして頭を撫でた。
鼻をすする音と同時によえやくAの口があいた。
「私は人殺しなんだ…」
俺は黙ったままAを見つめる。
「だっ大事な人を殺してしまった…」
優しく抱き寄せる。
「なんで…死ぬのは私だったんだ!!!ごめんね…ごめんねっうあああああああ」
俺はお前もサンも守ることができなかった。
どれが正解なんてわからない。
ただ、一つだけ分かることはこいつを闇から突き放すことだ。
一生苦しめられることになる。
サンよ
お前の願いは当分叶いそうにないぞ。
俺の願いもそうだ。
お前の本当の笑顔。
あの日以来から見てないんだ。
あの頃のように笑えるように…
その為にはやるべきことを。
大丈夫だ。Aは俺が守る。
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作者名:雷音 | 作成日時:2016年6月29日 20時