zweiunddreißig ページ34
千切くんの足が触れたボールは、本来持っていきたかったであろう方向からは逸れて凪くんはゴールに背を向ける形でトラップした
普通の選手が相手だったらその大勢からのシュートはないと思うが、相手は凪くんだ
シュートモーションに入ってやっぱりかと思ったけど、ボールはゴールネットではなくイガグリくんの顔面に当たった
すごく痛そう、鼻血も出てるし…
この試合が終わったら見に行ってこよう
跳ね返ったボールはめぐるんの元へ
守備にはまたもミカくんがついた
めぐるんのドリブルを警戒して、そういう作戦にしたんだろうか…？
さっきの1点でめぐるんは相手に相当警戒されているはずだ
でもそれは、さっきと状況が同じだったらの話
今は違う
たった一人でゴールまで切り込んでいく必要はない。だってやる気を取り戻した仲間がいるんだから！
とって選択はパス、相手は國神くんだ
「止めろ！そいつのシュート
國神くんの方程式は、私が考えるにゴールからは28m以内から狙う、超高威力のミドルシュート。
威力が強いだけに、DFに少しでも触れるとボールの軌道に結構なズレが出るので、敵に触れられない位置取りをしたい
今彼の前にはDFが4人+GK、まだ射程圏内には入れていない。いつもの状態だったらその場から打つ事はまずないだろう
でもチームZの中でも攻撃能力が高い彼の事を、当然ながらチームVの人たちも調べて研究しているだろうから、ゴールへの距離を詰めようとするほど敵の守りは強固になるだろう
近くには我牙丸くんが、パスが出しやすい位置にいる
パスを出すということがチームにとっての最善だとしても、最適解に個人的なプライドや思考が賛同できない時だってある
今は彼にとってそういう時なんだろう
この試合の中で限界を越えるってことは、“前までの自分のやり方を変える必要がある”ってことだ
誰だって変化は怖いものだと思ってる
しかも、今までのやり方で成功できていたのなら
その恐怖は当然だ
それでも変わらなくちゃいけない、変化を恐れ、何も出来ない者に待つのは停滞
何をするにしても、停滞というものは道を極める者にとって“死”を意味すると私は思っている
上にいる人も努力してるんだから、差は広まってくだろ？
「スーパーヒーローになるんだろ！！？」
潔くんの呼びかけに応えるように、國神くんは足を振り抜き
それは、無回転でゴールに吸い込まれた
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白昼夢(プロフ) - 月夜見さん» 全然同担拒否じゃないので大丈夫ですよ。最推しカイザーの小説があまりに少なく愛が爆発した結果なんですが、原作序盤は出番なくて存在が匂わせ程度になります、申し訳ない…氷織くん、タイミングあれば出してあげたいですね、コメントありがとうございます！ (2022年11月18日 0時) (
レス) id: 5ec7d98280 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - 書ききれなかったので2コメ失礼します！私のブルーロックでの複数いる推しの一人が氷織くんなのですが気が向いたら出してくれると嬉しいです！長文失礼しました。 (2022年11月17日 23時) (レス) id: 80da40024a (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - むっちゃ面白いです！私もカイザー推しなのですが（同担拒否だったらごめんなさい！）カイザーの妹の夢小説とかを探してたのですか無くて妹設定最高です！そもそもカイザー関連の夢小説少なくて悲しかったので嬉しいです！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年11月17日 23時) (レス) id: 80da40024a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白昼夢 | 作成日時：2022年11月14日 17時
