【薄桜鬼】ブラコンの妹ちゃんが恋をするのは、誰でしょう？

37話　　　貴side ページ45

“知っていることを教える”そう言ったからには、
話さなければならない。

僕の主人は、土方さんであり、新選組なのだから。

_______主人には、絶対的服従を誓ったから。


すうっと、息を吸い込む。


そして、声を出す。


僕が、僕であるために。


貴 「僕が生まれたのは、桑名藩の雪村の里です。」


雪村の本家は、会津藩の近くにある。

母は、そこで生まれた。

父は、八瀬の鈴鹿の人だった。

どちらも、純血の鬼だったので、

必然的に僕は、純血の女鬼ということになる。

桑名に里を立てた理由は、はっきりとは、分からない。

僕が、二つになったころ。

この後は、この前見た夢とほぼ違わない。

貴 「お兄ちゃんが、不知火海斗が来てから…。」

僕は、人を殺めた。

その後、

桑名藩主・松平定敬公からのツテで、

会津藩主・松平容保公の統治下にある、

雪村の本家に入った。

雪村家の次期当主の方と、妹君にお仕えしていた。

約二年がたち、僕が四つになって少ししたころ。

お仕えしていた方々二人は、六つ。

雪村の里は、人間に襲われた。


その後は、暗殺以外していない。

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