- 瞳の奥の記憶/第四話 ページ36
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「セナっ、」
「ッあいつのことを1番最初に見つけたのは！あいつと1番最初に歌ったのは！あいつの1番大切なやつはあんたでしょ、王さま！」
「それでも、おれ以外にももっと居るだろっ、」
「っだからぁ！王さまじゃなきゃ駄目なの！！」
…
感情のまま溢れる言葉は、止まらない。
…
「……ッおれじゃなくても良いだろ！？おれじゃなくておまえらかナズたちが行くべきだ！」
「あんたが行くべきなの！俺たちじゃなくて、王さまが行かなきゃいけないの！」
「おれはあいつを傷付けたんだ、！もうあいつに会える資格なんて、」
「会う為に資格なんて要らないでしょぉ！そんなの無くたってあんたなら会いに行ける！」
「でもおれはッ！」
「ッでもじゃない！あんたじゃないと駄目だって言ってるでしょ！あんたじゃなきゃAを救えないわけ！だから、！」
「セッちゃん、王さま、ストップ。一旦落ち着くべし〜」
聞こえてきた声は、凄く緩かったけれど、強い命令の意思を持っていて。
口論を続けるおれたちの間に入ってきたリッツは、大きく欠伸をしながらうるさい、と文句を言う。止められてから随分と大声を出していたことに気付いたのか、セナは視線を逸らす。ここまで感情的になって大声を出すセナは珍しくて、今更ながら驚きで呆然としているおれに、いつの間にか近くにいたナルが笑いかける。
「ここが防音室で良かったわァ、外にまで聞こえてたら椚センセェに怒られちゃう♪」
「…なるくん」
「先輩方の口喧嘩はもはや日常茶飯事ですが、ここまで白熱しているのは初めて見ました…」
セナが怒り、おれが怒られながら反論するという光景は日常茶飯事だ。それでもそれは、ただの口喧嘩だし、そこまで大きな喧嘩でもない、はず。けれど今おれとセナがしていた言葉の飛び交う光景は、いつもと違う。自分でも思い返せば驚いてしまうほどに感情的で、思いのぶつけ合い。
リッツは、また眠そうに欠伸をして、ふわりと微笑んだ。
「ゆっくり、話そうよ。落ち着いて、ちゃんと伝え合うべきだと俺は思うよ〜？」
「凛月先輩の言う通りです！」
「ええ、アタシも凛月ちゃんの意見に賛成よ」
「…うん」
「ね？」と首を傾げたリッツに、こくりと頷いた。
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ラビット_(プロフ) - オンナさん» 展開にわくわく…！凄く嬉しいです、ありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 5時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット_(プロフ) - とわさん» そう言って頂けて嬉しいです😊🌟続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 1時) (レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
オンナ(プロフ) - とても面白くてこれからの展開にワクワクしています。続編楽しみです！ (7月17日 9時) (レス) @page49 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - めっちゃ面白いです！頑張ってください！更新待ってます。 (7月10日 22時) (レス) @page47 id: ac6daa7edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らびまる | 作成日時：2023年3月29日 8時
