- 後悔の針を刻む/第一話 ページ11
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大きく立派な扉の前に立ち、1度深呼吸をする。この場所に入る数は少なくは無いけれど、威圧感のあるこの扉を開けることは未だに緊張しっぱなしで、中々慣れないし、きっとこれからも慣れることはない。扉を数回ノックしてから、ドアノブに触れて大きな扉を開いた。
「…失礼します。天祥院先輩、いらっしゃいますか？」
「僕ならここにいるよ、あんずちゃん。どうしたんだい？君から呼び出しだなんて珍しいじゃないか」
どうしても、聞きたいことがあったんです。
そう言えば、目の前にいる生徒会長の椅子に座った天祥院先輩は、にこりと笑みを浮かべ、なんだい？と聞いてくる。この笑みは、転校してきてから暫く経った今でも時々恐怖を覚えてしまうけれど、今はそんなのを感じている場合では無い。
問わないといけないことが、あるのだから。
「…この前、『Knights』のプロデュースをしたんです。練習はきちんと参加してくれてるんですけど、休憩時間になると月永先輩が、無意識に「A」って名前を呟いてるんです。……Aちゃんと月永先輩に何があったんですか」
「それは、本人に聞くことはしないのかい？」
「何回か聞いた事はあったんですけど、絶対に答えてくれませんから。先輩方も、鳴上くんたちも」
Aちゃんがどうかしたのか、と問うと、必ず月永先輩は困ったように笑いながら、なんでもないと言い張る。瀬名先輩も、鳴上くんも、凛月くんも、朱桜くんも、寂しそうに笑う。他の先輩や同級生の人に聞いても、皆必ず答えてくれなかった。
名前を出すだけで、皆、寂しそうに笑うのだ。その先は言わないで、と言葉を止めた人もいた。アイドルの皆にはいつも楽しく笑っていて欲しいのに、苦しそうに笑うことになってしまうのだから、何度も聞ける訳無いだろう。
薄々それを分かっているのか、天祥院先輩は苦笑してから、そっと瞼を閉じる。窓から差し込む光と合わさり、儚い雰囲気を纏う彼。そんな彼に、教えてもらえないかと再度問えば、少しの沈黙の後に口を開いた。
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ラビット_(プロフ) - オンナさん» 展開にわくわく…！凄く嬉しいです、ありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 5時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット_(プロフ) - とわさん» そう言って頂けて嬉しいです😊🌟続編でもよろしくお願い致します🙏 (7月18日 1時) (レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
オンナ(プロフ) - とても面白くてこれからの展開にワクワクしています。続編楽しみです！ (7月17日 9時) (レス) @page49 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - めっちゃ面白いです！頑張ってください！更新待ってます。 (7月10日 22時) (レス) @page47 id: ac6daa7edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らびまる | 作成日時：2023年3月29日 8時
