【浦/島/坂/田/船】私の彼氏さん。【短編集】

＊ ページ12

仕事を一通り終わらせて伸びをする。

時計の短針が既に9と10の間なので周りをみても誰もいない。



「あ！！！」

計算のやり方聞くの忘れた…と思って大きい声を出してしまったが、別に誰もいなかったことを思い出して１人で笑う。


「はーあ、計算どうしよ…」


誰もいないのをいいことに独り言ばかり呟いていると、


「どうしたんA、優しい俺が教えたろか？？」



誰もいないと思っていた私の目の前に現れたのは、紛れもなく月崎さんだった。


「ずっといました？！？」

「そりゃそうやろ。んで、どれがわからんねん？
でっかい声だして悩んどったもんなぁ笑」

「ああああもう忘れてください////

あの、教えていただけるんですか？」

「そうやって言うとるやろ。あーこれか！」



月崎さんと２人きりってだけで心臓が…

意地悪なこと言っててもやっぱり優しいなって思う。けど


「(特別じゃないから、浮かれちゃダメ)」


そう言い聞かせて集中して話を聞く。


やっぱり月崎さんの説明はわかりやすく、すぐに理解できた。

私はずっと気になっていたことを聞いてみる。


「煙草って、体に毒って言いますけど吸ってますよね。

…美味しいですか？」


やっぱり好きな人なんだからもし倒れられたら困る。

長生きしていて欲しいからこそ、目線の先で今もなお煙草を吸う月崎さんに聞いてみた。


「A、ちょっとこっち来てみぃ」

「喫煙所の中ですか？」

「そーや」



言われるまま入った途端、月崎さんの顔が目の前に。

唇には柔らかく、どこか温もりを感じた。


それがキスだと理解するまでに、時間はかからなかった。



「え、なんで…」

「どうや？味わかったか？」

「そんなの、わからないです…////」


「んじゃあもっかいしたるやんけ。

わかってると思うけど、好きじゃないやつにこんなことせんからな？

俺と付き合うてくれん？」



そう言って返事をする間もなくもう一度唇を奪われたのは２人だけの秘密。




「会社公認カップルにしよーや♡」

「絶対無理です！！！！//////」


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閲覧ありがとうございます( ˘꒳˘)

hit数増えすぎですよ！！？？もうすぐ地球なくなるんですか？！？(半ギレ)

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噂の真相【と/な/り/の/坂/田/。】→←煙草の味は【志/麻】

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