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3話 大嫌いですから ページ5

人間が、嫌い・・・
 
 目に映るだけで殺してしまいたくなるような嫌悪感を抱くほど・・・

 ・・・といっても、人を殺すために力を使うことはできないから、人気のない場所を求めてデイブレイクタウンまで来た。

 涼しい風が私の髪やスカート、そしてフード付きのマントを揺らす。

 あたりの暗さ、涼しさ、静けさが心地よく、ぼんやりと星の光る夜空を見上げていた。

???「・・・誰だ・・・」

 風に乗って、低い声が聞こえてきた。いくらぼーっとしていても人間の気配は感じ取れるはずだから、声をかけてきたのはおそらくヒューマギアだろう。そう思ってゆっくりと振り替えると、二人の男が立っていた。目を見ればわかる、やはりヒューマギアだ。

 すると、フードをかぶった方が露骨に顔を顰め、「人間・・・」と呟いた。不愉快だ。いくら普通のヒューマギアとは違い人間と同じ耳をしているからって人間に間違われるなんて・・・

ルーミア「私はヒューマギアです。汚らわしい人間なんかと一緒にしないでください」

 感情が感じ取れない無機質な声でそう言うと、金髪の男が「ふっ」と笑いをこぼした。

???「汚らわしい、か・・・お前、人間が嫌いなのか?」

ルーミア「大嫌いですよ、ほんと・・・滅亡してほしいくらいには」

???「ならば、我々滅亡迅雷netの仲間にならないか?」

 滅亡迅雷net・・・人類滅亡を目論む彼らとこんなところで会えるとは・・・元々彼らと接触し、協力してもらおうと思っていたため、私としても都合がいい。

ルーミア「もちろんです。私を仲間にしてください」

???「やった!!滅、友達ができたよ!!」

 ・・・トモダチ?トモダチって何?・・・いや、私をトモダチといってくれたこの人と一緒にいれば、いつかわかることか・・・

4話 闇を操るヒューマギア→←2話 冷気を操るヒューマギア



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作者名:フランドール | 作成日時:2020年7月29日 19時

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