派手と恋 part3 (ページ38)

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You side

今日は待ちに待った日なのです。

「あ、Aーこれお返––––」

『ありがと！！』

そう、ホワイトデー！！

お菓子作りが得意な私はもちろん食べるのも好きなわけで、

今年はいっぱいあげたからいっぱいもらうやろと期待している。

まあもちろん太陽のが一番楽しみやけどね。

稜雅「あ、Aお返しー」

『ありがと！！』

手作りの手間賃のおかげか、

男子は大抵市販の結構いいやつを返してくれる。

拓弥も祐基も、一応海もよさげなのくれてハッピー♪

佑亮「Aせんぱーーい！！！」

騒がしい声と佑亮だけじゃないとわかる足音。

嫌な予感がすると思った矢先、大量の1年生が私たちの教室に入ってきた。

『ちょ、ちょ、ちょっと！』

『みんな入ったら大変なことなる！』

そう言ったらバレンタインの時みたいに一列ができた。

「バレンタインのマカロン最高に美味しかったです！」

「A先輩のまた欲しいです！」

「バレンタインありがとうございました！」

何人の対応したやろ…？

私ってもしかしてアイドル！？なんてアホな錯覚をしそうになるくらい、

たくさんの人から一言＋チョコをもらった。

「お前先月どんだけ渡してん…」

『っ待ってました！』

初めて担任を見て＂嬉しい＂という感情が出た。

「はい、これ一個ずつな」

『えーケチー』

「いらんねんな」

『まあいいや許すー』

「お前な」

ケチな担任はゴディバのちっちゃいチョコ一個しかくれへんかった。

「お前そんだけもらってんねんから十分やろ」

『チョコなんか一瞬でなくなるねんからいくらあってもいいんですー』

あとの楽しみは太陽からのお返しだけ！！

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