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『……18年間の疲れをを一日で感じた気がする。』
原作キャラに二人もあってしまったし、なんか知らないマネージャーさん達もいた。
『………………はぁ。』
そろそろ医務室の鍵を閉めようと、ドアの前まで来たときだった。
________ガチャリ
『へ』
「え」
………???
私がドアを閉めようと、ドアの前まで来た→ドアがあいて、ピンク色の髪の人と至近距離。
「あ………ごめん」
『い、いえ。何か御用ですか?』
きっと、これで気まずくて医務室から退いてくれれば良いものの……!
「いや、足のケアをしてほしくて。
……頼めるか?」
……まぁ、そう簡単に上手く物事は運ばないですよねぇ
『あ、分かりました。どうぞ、千切さん』
千切豹馬………足の怪我を負ったけど、何だかんだで自信を取り戻せた原作キャラ
「えっと、名前はなんて言うんだ?」
あれ、この流れって潔君の時にも同じ事をしたような。
『……尾崎Aです。』
「ふ〜ん、よろしく。A」
初対面で呼び捨て…?
____________
なんとなく足のケアを終わらせて、千切君にお茶を入れて雑談をしていると、
「ねぇ、A。俺に惚れた?」
「ングッ……!
ゴホッゴホッ……!」
は??この人何言ってるんですか??という言葉は抑えて、とりあえず千切君の方を見る。
あれ、頬は赤くなって無いけど、耳は赤くなって無いですか?
『……すみませんが断じて惚れてなどはいません。』
流石に、はっきり言えば彼は諦めてくれるはず……!
なんて、浅はかな考えを持った自分を殴りたくなる程後悔している。
「なら、Aが俺に惚れるようにすれば良いだけだな。」
………………は??この人何言ってるんですか。
私が、貴方に??
思考停止していると、千切君は“おっ、照れてる〜?”と私の頬を突く。
いいえ、違います。
『千切君、私は貴方に惚れる気は断じてないので。
では、さようなら!』
鳩尾をグッ!と蹴って、ドアから締め出す。
『………もう、原作キャラには会いたくない……!』
まさか、ドアの前で彼が燃えているなんて。
____________
「……へぇ、断然燃えてきたじゃねェか。」
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作者名:危険因子 | 作成日時:2023年2月3日 22時