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Good Old Days 035 ページ48



 自転車が止まった反動で、私は真太郎の体に激突する。私の頭突きがお腹にモロに決まった真太郎は、声帯押しつぶされた蛙みたいな声を出していた。


 私は私で、天才と呼ばれるバスケプレイヤーの硬い腹筋に頭をぶつけて痛がっていると、そんなことお構いなし、といった感じで和成は顔を私達の方へ向けて、叫んだ。


「いやこの3人の中だったらオレがツッコミだろっ」


 思わず、いやウィークポイントそこ?! とツッコみたくなる私はやっぱりツッコミだと思う。


「待て、高尾! どう考えてもオレだろう。馬鹿2人はボケていろ」


「ねぇちょっと待って。普通に考えてラッキーアイテム持ち歩いてて語尾なのだよの子がツッコミなわけないのだよ」


「真似するなA! ……ホラ、今のツッコミはキレもあり素晴らしかっただろう」


「自分で素晴らしいとか言っちゃう時点でツッコミとしての極意足りないぜ真ちゃん!」


 ワイワイ言い合う。運転手和成が前方を見ず後ろを向いて反論してくるけど、事故を起こされたら溜まったもんじゃない。


 私は2人の喧嘩を止めた。


「いやーやっぱ、真太郎と和成と一緒だと落ち着くわー。圧倒的実家感」


 ふと頭に浮かんだ思いをそのまま彼らに伝えると、真太郎はそっぽを向いて眼鏡のブリッジを押し上げ、和成は嬉しそうに声をあげて笑った。


 私の家の前まで送ってもらったので、ありがとうと言うと和成は、


「良いってことよ。でもその代わり、お願いあるんだけど」


 私は、今日1日付き合っていただいたから、常識の範疇ならば彼のお願いを快く聞き入れてあげようと思っていた。


「Aー、夏休みの宿題手伝って。まだ一行日記以外手ぇ付けてないの」


 えへへ、じゃねえよこの野郎――


 本気でそう言おうかと思ったことは誰にもナイショである。


 

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設定タグ:黒子のバスケ , 高尾和成   
作品ジャンル:アニメ
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ふなふね - 猫さん» コメント感謝です! 思い入れ結構あるので歓喜しております。 (2022年4月24日 17時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- 私もっと高尾君が好きになりました。 私この作品大好きです!続きが楽しみです! (2022年4月17日 16時) (レス) @page47 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
- すみません!友達になろうのコメントいとこがわざと書いたんです!なのできにしないでください!・・・でもこれからもわたしのさくひんよんでくださるとこうえいです! (2022年4月17日 9時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
ふなふね - 猫さん» ありがとうございます! とっっっっっっっても励みになります。ぜひコメントさせていただきますね。 (2022年4月16日 14時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!・・・どうしたらここまで面白くなるの!?・・・・アドバイスがほしいのでできたらでいいのですが、私の作品「ダシャレが私たちの運命を」のコメントコーナで教えてください!(ちなみに多分、占いツクール 黒子のバスケででで来ると思います!) (2022年4月16日 13時) (レス) @page10 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふなふね | 作成日時:2021年9月29日 19時

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