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Good Old Days 014 ページ27



 7月とはいえ、もう外はすっかり暗くなってしまっている。まぁ10時近いから当たり前だけど。


 私が帰る準備をすると和成が送っていく、と申し出てくれた。


 いつもなら遠慮するところだが、明日プレゼントを渡す打ち合わせも兼ねているらしいため、私の家まで同行してもらっている。


「じゃあさ、こうしよ! オレ、朝Aん家行くから、一緒に学校行こーぜ」


 それは流石に申し訳ないかも、と思う。


 なにせ、三大王者だけあって秀徳高校バスケットボール部の朝は早い。


 私なんて、入部当初何度遅刻し何度宮地さんにどやされたことか。


 今は、スタメンはいつも朝練開始前から練習しているので、マネージャーである私も負けてはいられない、と、朝練開始30分前に登校している。


 ……とまあ、ウチの部は朝っぱらからバスケ、バスケ、バスケなのである。


 和成の家から私の家までの移動時間によって、プレイヤーの貴重な朝の時間を削るのははばかられた。


「大丈夫だって、オレん家からA宅までそんなかかんないし」


「でもさ、」


 反論しようと試みるも、阻止される。


「じゃあA他に良い案あるの?」


「うっ……」


 痛いところをつかれ、言い返せない。


「じゃ、決まりね。迎えに行くからな、寝坊したら許さねーかんなA」


 そう言うと、彼は空を見上げた。


 私も釣られて上を見る。


 今日の空には、月の光が透けて見えるくらい薄いベールのような雲がかかっていた。


 そっと、視線を隣の和成に移す。……あ、となりのかずなり、って語呂いいな。


 和成の目に月光が映っている。


 この目で、幾度となく試合を有利に運んできたんだ。そして緑間君の目にこの光景を見てほしいなと思った。彼なら何と言うだろう。


「この景色」


「ん?」


「真ちゃんにも見せたい」


「……私も今、おんなじこと考えてた」


 私達似てるのかもねと笑い合って、お互い顔を見合わせた。いつもと雰囲気の違う和成に、なぜかどきりとした。


 

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設定タグ:黒子のバスケ , 高尾和成   
作品ジャンル:アニメ
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ふなふね - 猫さん» コメント感謝です! 思い入れ結構あるので歓喜しております。 (2022年4月24日 17時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- 私もっと高尾君が好きになりました。 私この作品大好きです!続きが楽しみです! (2022年4月17日 16時) (レス) @page47 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
- すみません!友達になろうのコメントいとこがわざと書いたんです!なのできにしないでください!・・・でもこれからもわたしのさくひんよんでくださるとこうえいです! (2022年4月17日 9時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
ふなふね - 猫さん» ありがとうございます! とっっっっっっっても励みになります。ぜひコメントさせていただきますね。 (2022年4月16日 14時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!・・・どうしたらここまで面白くなるの!?・・・・アドバイスがほしいのでできたらでいいのですが、私の作品「ダシャレが私たちの運命を」のコメントコーナで教えてください!(ちなみに多分、占いツクール 黒子のバスケででで来ると思います!) (2022年4月16日 13時) (レス) @page10 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふなふね | 作成日時:2021年9月29日 19時

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