天才は今日も音を彩る2【アイナナ】

78話 ページ36

貴方side

そして、今、『キミと愛なNight！』の収録をしてたんだけど…、

スタッフさんも、ディレクターさんも心配するぐらい、今日の三月さんのトークは、いつものキレがないように思えた。

三月さん、薄々感じてはいたけど、やっぱり、おかしい…。

｢あの、三月さん…………｣

ナ｢ミツキ、待ってください。話あります。大事な話です｣

｢ナギくん…｣

三｢どうしたんだよ？2人とも？あ、もしかしてここなの話？｣

ナ｢ミツキの話です｣

｢！！！｣

ナギくんも、気付いてた？

三｢あはは…。だから、いいってば｣

ナ｢ミツキ！｣

三｢お先に！｣

そう言い、三月さんは逃げようとしたけど…

ナ｢…っ、キャッチしました｣

ナギくんに捕まってしまった。

三｢くそー！離せって！｣

ナ｢…っ、暴れないで。このまま、お話しますか？小脇に抱えたまま…｣

三｢ノー！｣

ナ｢なら、フェイストゥフェイス、向かい合って話しましょう｣

三｢……｣

｢…三月さん、最近、何かありましたか？今日のトーク、キレがありませんでした。私、三月さんのトーク大好きだから…とても、心配です…｣

三｢…今日、ごめんな。次は頑張るから…。頑張るから…。頑張るからさ…。だけど…なんか…。Aがそう言ってくれるのは、すげぇ嬉しい…。けど、…何をどう頑張っていいのか、分かんなくってさ…｣

三｢お前たちのこと好きって…。言ってくれる人たちにだけは、…嫌われたくないよ…｣

三｢だって…、だって、同じはずだろ。オレも、ファンの子も、IDOLiSH7のみんなが好きで…｣

三｢だから…。ちゃんと、うまくやりたいんだ…｣

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