にわか雨は恋の予感！？【冨岡義勇】

第9話 ページ11

それから三日が経った。



雨は降ることがなく毎日を何となくで過ごしている。






「折り畳み傘……持ってる意味ないよね」








晴れ渡った空を見上げた。









「のだけれど…………雨降っちゃったか〜」









パラパラと雨が降る空を見上げる。









「もう先生帰っちゃったのかな」









傘を貸してくれた先生のことを思い出してひとつため息を吐く。









冨「俺は……帰ってない」








「わっ、先生！？」









隣に立つ先生を見て驚く。









「てっきり帰ったのかと……」







冨「今日は仕事が溜まっていた……Aこそどうなんだ」



「私は部活が長引きました」





冨「そうか……」









冨「今日は忘れてないのか」








隣で雨を見上げる冨岡先生がそう尋ねる。





｢今回は……忘れてないですよ…//｣





カバンからおもむろにピンクの折り畳み傘を取り出す。




ドヤ顔をしてみるが冨岡先生の反応は変わらなかった。









冨「俺は……忘れた」








注目してみると、彼が持っていると思っていたはずの無地の傘は確かにそこになかった。





「ふふっ今日は逆ですね」





眉を下げる冨岡先生を見ると、思わず笑ってしまった。









「一緒に帰りましょう、にわか雨が止むまで。









今日は太陽も見えてますし、虹が出るかもしれませんよ！！」









この前よりも折り畳みな分傘が狭いですけど我慢してくださいね、冨岡先生。

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