新story21 ページ22
黄「Aっち。もう大丈夫みたいっスね」
貴「うん。赤司にあそこまで言われちゃったらね。
もうやるしかないでしょ！」
黄「俺もっス！」
笠「いちゃついてねーで黄瀬あれなんとかしろよ。
お前のせいでもあるんだからよ」
破壊されたゴールを指差す笠松先輩。
黄「はっ⁉なんで⁉俺全然関係ないっスよね⁉」
笠「関係あんだよ！バカ！やられたままで終わらせんなよ」
黄「分かってるっスよセンパイ！任せて下さい！」
出た！涼太のキラキラスマイル(笑)
”ドスッ”
黄「痛っ...今の蹴り入れるとこじゃねースよね(泣)」
笠「なんかムカつくんだよ！」
黄「なんスかその理由(泣)」
ふと体育館の入り口を見ると、大輝の後ろ姿が見えた。
貴「涼太！ちょっと大輝と話してくる」
ちょっと不安そうな顔をした涼太。
多分私が大輝に話したい事分かってる...
けどいつもの笑顔に戻って
黄「行ってらっしゃい！」
貴「うん！」
一人で帰ろうとする大輝に声をかけた。
貴「大輝！」
青「あ？Aか。ゴール破壊とか笑えんぜ。
火神にやられまくりだな(笑)」
貴「あーうん。ちょっとびっくり！」
青「いやちょっとじゃねーだろ(笑)
で、何か用あんだろ？なんだよ」
貴「うん。ちょっといい？
ちゃんと話したいから」
私は大輝を学校の敷地に戻し、
外階段に座る。
大輝もだるそうに座り込む。
青「なんだよ。早く帰って寝てーんだけど。さつきのせいでバカ早く起きたからよ」
貴「大輝、ちゃんと部活出てる？」
青「あ？んなの出なくてもいいんだよ」
貴「だめだよ！練習しないと...」
青「うるせーな。試合だけ出れりゃそれでいい。
お前だって今日の試合見てたんだろーが。
俺は練習なんか必要ねぇ。練習しなくても勝てんだよ」
この感じ...やっぱり昔に戻ってる。
貴「結局昔と一緒じゃん。
自分に勝てる奴がいない？
そんなの自分に自惚れてるだけじゃないの？
大輝を超える奴がいない？
それならそれでいいじゃん。
私だったらそれでも上を目指すよ。
絶対どこかで現れる。自分より強い奴が...
今の大輝は自分にすら負けてるようにしか見えない。
だったらいっその事バスケ辞めたらいいじゃん」
青「黙れ。お前に俺の何が分かんだよ。
俺の強さに誰も本気なんか出してこねぇ。
一人で戦うってどんな気持ちか...
Aに分かんのかよ」
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作者名：nanana23 | 作成日時：2017年5月24日 0時
