新story17 ページ18
貴「赤司!」
赤司は、見た事無いくらいの悲しそうな瞳で私を見て去っていった。
貴「監督...笠松先輩。すみません。少し頭を冷やしに行かせてください」
監「構わん」
笠「行ってこい」
私は体育館を出ようとした。
黄「Aっち!」
心配そうな涼太の声。
涼太だって初めて負けて悔しいはずなのに...
心配かけてごめん。
貴「ごめん!でも大丈夫!次は誠凛戦でしょ?頑張って!」
体育館から出て、水道で顔を洗う。
緑「赤司はAに失望はしていない。
むしろ期待してるのだよ」
みどりん...
貴「みどりんも観に来てたんだ...情けない試合見せちゃったね」
緑「あぁ。あんな試合は観たくなかったのだよ。
けどAはここで終わらない。
それは俺たちみんな知ってるのだよ。
赤司はAが上に上がってくる事を誰よりも望んで、誰よりもAの強さを認めているのだよ。
だからあんな突き放すような事を...。
あれは赤司なりのエールなのだよ」
貴「みどりん...大丈夫。分かってる。
あれは私のためだって。
だから余計に悔しい...
赤司にあんな事言わせて、
赤司にあんな顔させちゃうなんて...
悔しいよ」
涙が溢れ出て...
私はまた水で洗い流す。
緑「その気持ちがあれば大丈夫なのだよ。頑張れA」
そう言って、小さな猫の箸置きを渡し去って行くみどりん。
きっと私の今日のラッキーアイテム
ありがとう...
青「んな面して体育館に入ってくんじゃねぇ」
貴「大輝...」
青「お前ならもう次どーすりゃいいか分かってんだろ。
勝ちに行くしかねぇだろーが。
お前の力あんなもんなのかよ
全てをバスケにかけて来たんだろ。
だったら死ぬ気で勝ちに行けよ」
貴「言われなくても分かってる!勝つよ。
当たり前じゃん。勝ちに行くしかない。
まだ大輝をぶっ潰してないし」
青「言ってくれんじゃねえか。俺を潰すのは100年早えーんだよ!」
そう言って頭を軽く叩く大輝。
青「早く行ってやれよ。黄瀬の試合始まんぞ」
貴「うん。大輝...ありがと」
誠凛 対 海常
練習試合開始します。
火「リベンジするぜ。今度は誠凛みんなで」
黄「もう俺は負けらんないんスよ。エースとして」
いきなりゾーンに入る涼太...
70人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nanana23 | 作成日時:2017年5月24日 0時