オタクがトリップした世界の日常

【神からの薬】 ページ1

ある日の天界__







ある神がボソボソと一人言を呟いていた









神「あ〜！暇だ…………AちゃんにLINE打っても冷たいしなぁ……」









すると、ずっと暗い顔をしていた神がいきなり顔をあげる









神「そうだ！いいこと思い付いた！これは
楽しくなるぞ！」







ﾊﾟﾁﾝｯ







ｼｭﾝｯ







そう言って手を鳴らし消えた神の口角は不気味に上がっていたという……







ーー







国木田「だぁぁぁざぁいぃぃぃ！！」







太宰「いや、目の前に良い川があったから
つい、ね？」







国木田「つい、じゃない！いつもいつも……お前は俺の理想を崩す名人だな！」







太宰「名人だなんてそんなぁ……！」







国木田「褒めとらんわ！お前のせいでAが
風邪を引くかもしれないんだぞ！？」








『いや、それよりも早くタオルください
寒い……』








ちなみに私の今の状態はびしょ濡れ状態だ







太宰さんが入水をし、私が助け、国木田さんに太宰さんが怒られる








いや、本当。「良い川だね」って太宰さんが言ったと思って振り向いたら、もうそこに太宰さんは居らず……川を見たら流れていく人影……








『ﾊﾊｯもう嫌だ…』








敦「Aちゃん、大丈夫？」








鏡花「これタオル……拭いて、風邪引く」







私はお礼を言って鏡花ちゃんからタオルを受けとった







「これ、どうぞ？暖かいココアです」







『あ、ありがとうございます！』








男の事務員さんがココアを渡してくれ、それを私はありがたく受けとる








(あれ？でもあの事務員さん…どっかの誰かに
似てたような……？)









そんなことを考えながら私はもらったココアを
ｺｸﾘ飲む









その様子を神が隠れてみていたことに気づかずに









神「さてさて、どうなるか楽しみだ！」





ﾊﾟﾁﾝｯ







ｼｭﾝｯ







神は事務員の服を脱ぎ捨て、天界へと
帰っていったのだった









国木田「お前というやつは、理想は崩すわ
仕事はしないわ、後輩には迷惑かけるわ
この包帯無駄遣い装置が！」









太宰「それは酷いよ国木田くん、私だってちゃんとやることはやってるんだよ？」









国木田「どこがだ！」








いまだに隣で言い合いをしている太宰さん達を
見ていると私の体がﾎﾟﾝｯと音をたてて煙に包まれる








『え？』

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