【文スト】オタクがトリップしたらチートで愛されました

異能力１２ ページ13

太宰「…」ﾑｽｯ





でも太宰さんが不機嫌なのは何故かな！？





国木田「おい太宰！」






見ると、倉庫の入り口から国木田さんが入ってきた






太宰「あぁ、遅かったね 国木田くん虎は捕えたよ」






じ、地味にダジャレ…







国木田「まさか、この小僧が？」







太宰「虎に変身する能力者だ」






国木田「まったく…」







太宰「ん？」






国木田「何だこのメモは」






国木田さんは茶屋で太宰さんに渡されたメモをポケットから取り出した





太宰「_１５番街の倉庫に虎が出る逃げられぬように周囲を固めろ_実に簡潔でよいメモだ！」





『太宰さん、要点が抜けてる』





国木田「その通りだ。次からは事前に説明しろ
おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ…
後でみんなに酒でも奢れ」





改めて入り口付近を見ると三人の影があった





三人が歩み寄り月明かりに身をさらすと、その姿がわかる






与謝野「なんだい、怪我人は無しかい
つまんないねぇ」

_与謝野晶子 能力名【君死給勿】。






乱歩「なかなかできるようになったじゃないか太宰。まぁ僕には遠く及ばないけどねぇ」

_江戸川乱歩 能力名【超推理】。






賢治「でも、この人どうするんです？自覚は
なかったわけでしょ？」

_宮沢賢治 能力名【雨ニモ負ケズ】。






国木田「そうだな…どうする太宰？一応、区の指定指定猛獣だぞ」

_国木田独歩 能力名【独歩吟客】。







太宰「うふふ、実はもう決めてある……
二人とも、うちの社員にする！」

_太宰治 能力名【人間失格】。







国木田「……はぁぁぁぁぁぁ！？」







ん？二人とも？






太宰「起きろ少年！」







《怪奇ひしめくこの街の、変人揃いの探偵社》








《これより始まる怪奇譚》







《これが先触れ、前兆し……》








敦「あれ？僕は…」







『敦くん、変身中の記憶は無し？』






敦「…なんのこと？」







太宰「あ、でも右手にまだ残ってる」








敦「右手？」







敦くんは自分の手を見た。未だに虎化が残っている右手を







敦「！なにこれ なにこれ なにこれ何なんだ！？」

_中島敦 能力名【月下獣】。






『お、落ち着いて敦くん』

_赤川A 能力名【天使よ盗むなかれ】。
【悪魔の黒いペン】。






太宰「中島敦 赤川A！これより君達は
我々の仲間になれ、今日から君達は武装探偵社の一員だ！」









敦「『………はい？』」

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