【あんスタ】純白の君へ【男主】

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別に、特別忙しい訳じゃない

なのに睡眠時間が足りないのは

寝ようと思っても寝ることが出来ないからで

寝付きも遅いし、寝たと思ってもすぐ目が覚めてしまって

結果として寝れていない


酷く、息が詰まっていた、苦しかった

そんな時ひょっこり現れた小さく可愛い桃李

癒されたというか

単純に、嬉しかった

会いに来てくれた事も、お決まりの悪戯をする事も


そんな彼は、きっと俺の寝不足を見抜いていた

だからなんだろ？



姫宮｢うぅ〜…1人じゃ寝れない〜｣



俺より1回り小さい手に引っ張られ伸びるシャツ

あまりにもあざとい上目遣い

寂しいと呟く可愛い唇に潤んだ瞳


一緒に寝たいと駄々をこねるのは



貴方｢…じゃあ、桃李が寝るまでここ居るから｣

姫宮｢駄目！先輩も一緒！｣


貴方｢！…っと…｣



途端、いきなり引かれる腕

それに反応してベットに手を付き、危ないなぁ

一言言うつもりだった

けど


ぶつかる視線、見える驚いた瞳

少しぶつかる額と額

唇にかかる桃李の息

これじゃあまるで、俺が桃李を

押し倒したみたいじゃないか

困惑して、固まる身体を解いたのは


小さく弱い力だけど、強引な腕


離す気配も無く、仕方無く倒れ込む様にベットへと寝転ぶと

えへへ、と満足気な桃李が居て



姫宮｢少しくらい良いでしょ？｣



そう言って胸の辺りに顔を擦り付けながら

必死に抱き着いて来る

ふわりと香る、甘い匂いに

ふわふわとした感触

そのせいなんだろうか


こんなにも、人に触れたいと思ってしまうのは



姫宮｢…んへ？｣

貴方｢顔、見えない｣



無理矢理、でも優しく手で包み込む様に顔を持ち上げ

桃李の方へと腰を曲げて近付く


これなら、お互いに顔見れるでしょ？


合わせた2人のおでこ

今すぐにでも、0cmになれる距離

近すぎて、逆に表情が見えなくて

だけど



姫宮｢！…｣



恥ずかしそうに目をそらして頬を染める姿



貴方｢ふっ…可愛いな…｣



逆に良かった

だって

こっちだって

嬉しくて、恥ずかしくて顔が熱い



貴方｢…おやすみ、桃李｣



好きな人には可愛いと言いたい

好きな人には、好きな人の前では









憧れでありたい、恰好つけたい









.









姫宮｢んふふっ…Aせーんぱいっ…｣









.









姫宮桃李×我が儘=愛と恋心

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