【あんスタ】純白の君へ【男主】

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いつもより2、3時間早い帰宅

何となく真っ直ぐ家に帰りたくなくて

適当に道を進み、寄り道をしながら歩く


わぁ…凄い、綺麗だ

海を眺める事が出来る、広い公園

こんなにも綺麗なのに人は自分の他に1人しか居ない

時間がゆっくりと流れる様な感覚に

柵に寄りかかりながら目を閉じる


最近、1人で居る事が辛くなって来ている

自分がこの学校に来た意味も、もう、無くなってしまった

数日前に言われた言葉を思い出す

"こっちで−−？"

ここで俺がいくら頑張ろうと誰も見ていない

なら、ここにいる意味はあるのか…？



守沢｢A！久しぶりだな！｣



いきなり感じる衝撃と大きな声

次に気が付いたのは、強く抱き締められ、しっかりとホールドされる肩と腰

彼が呼吸をする度に耳の中に息が入って来る感覚に耐えられず振り向いた自分が馬鹿だった

あまりの驚きにリアクションが薄なる

そんな時投げ掛けられた質問に

思わずたじろぎ、あやふやに相づちを打つ


するといきなり身体の向きを変えられ、彼と向き合う体制になる

近過ぎる距離に口を開こうとすると



守沢｢A…大丈夫だ…いつもちゃんと見てるから…な？｣



先輩の大きな手に挟まれる自分の頬

こつんとぶつかる額

目の前にある、整った優しい顔


どうしてこの人は、こんなにも優しくて美しい人なんだ…


俺が言って欲しい言葉を言い当てる

鈍感ぽいのに鋭くて、足を踏み入れるくせして、決して荒らしたりはしない

そんな彼の人柄に安心しきっていた、心が安心していた



守沢｢…、よし！じゃあ帰るか！行くぞ！｣

貴方｢は…？……えちょ｣



顔が離れる時、多分とかそんなんじゃない

絶対に、1秒くらい

先輩との距離が0cmになった

偶然じゃ無い、確信犯だ


訳が分からなくて先輩と手を繋いでいない左手で前髪をくしゃりと掴む


な、なにこれ……え…？


ゆっくり先輩の方を見れば整った横顔と

大きな絆創膏が見えた

今も、さり気無く車道側を歩いて

前から人が来れば、小さく抱き締めて守ってくれる


……なんだよ…それ



守沢｢っうわっと！！…A？｣



予告無しに立ち止まり手を引けば、案の定後ろにバランスを崩しよろける彼の身体を無理矢理抱き留める



貴方｢怪我…もうしないで、嫌です…俺だって…千秋さんのこと見てる、から｣

守沢｢！…ありがとうな…｣



こっちだってあなたの事大切なんです









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守沢千秋×公園=互いの思い

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