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十一話(過去) ページ11

父と似た声がする。

正直、振りかえるのをためらった。

でも、振り返らないのも気が引ける。

きっと大丈夫。ただ声が似ているだけだ。

そう自分に言い聞かせた。

そして、私はゆっくりと顔を後ろに向けた。

そこには、やっぱり父がいた。



「ずっと心配していたんだぞ!会いたかった……!」



……は。

私のこと囮にしておいて
__お母さんを殺しておいて。

それにあの日、兵士に食ってかかるくらい元気だった癖に。

今更心配してただって?馬鹿馬鹿しい。


私は直ぐに踵を返して帰ろうとした。


「あの時は悪かった……」


だけど、父のその一言で私は足を止めてしまった。

父の口から謝罪の言葉を聞いたのは初めてだった。

もしかしたら、この何週間かで父は変わったのではないか。

そんな訳無いと言う冷静な心と、そうあって欲しいと思う心が交錯していく。


「父さんと一緒に来てくれ」



私は気づくと訳もわからないままその言葉に頷いていた。

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はるこん(プロフ) - ??さん» そうですね、これだとウサギ跳びみたいになっちゃいますね笑 直しておきました。ご指摘本当に嬉しかったです!ありがとうございます! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 99f376c927 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 実は緩く縛られていたのでしょうか?でしたらそういう表現も文に入れていただけると想像しやすいです…。すみません、どうしてもそこの表現が気になってしまいコメントにて質問させていただきました…m(_ _)m (2020年4月11日 18時) (レス) id: dc3a8c3be2 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - ただひたすらに走って行った、という表現があるのですが夢主はどうやって手足が縛られているのに走って逃げたのですか? (2020年4月11日 18時) (レス) id: dc3a8c3be2 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。十四話(過去)のページ内の表現について質問があります。ページの最初の方に夢主が馬車の中で手足を縛られている、という表現がありますがその後同ページ内で、前に乗っていた男に蹴り出され馬車の外に出て夢主は逃げた、 (2020年4月11日 18時) (レス) id: dc3a8c3be2 (このIDを非表示/違反報告)
shinon※*(プロフ) - いえいえ!更新楽しみにしてますね!無理せず頑張ってください!! (2020年3月10日 20時) (レス) id: 4f45f8ab39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるこん | 作成日時:2015年8月20日 19時

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