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ゆらゆらと揺れる視界と、
この世界で1番安心する匂いの中で目が覚めた。
「ひかる？」
『あ、起きた？』
目の前のこの大きな背中が、
いつも私を守っていてくれることを知っている。
それでいてそんな君に、甘えている。
「ごめんなさい。」
首元に回した腕にぎゅっと力を込める。
『寝不足なんだから飲み過ぎちゃダメでしょ。
気持ち悪い〜ってしんどくなるのAなんだから。』
やきもちやきで、異性のいる飲み会にはあまりいい顔をしないひかる。
それでも、私の行動を咎める時は、
"俺が不安になるから"
"俺が嫌な気持ちになるから"
そんな自分の気持ちを引き合いに出すことはない。
いつだって、私の為だ。
「もう歩けるから、降ろして。」
『いいよもうすぐ家だし。』
車通りもまばらで街灯が照らす帰り道。
『ねぇ、A。』
ひかるの声が耳元に弾ける。
『ここ２日様子がずっと変なのは、
深澤さんが日本に帰ってくるからなの？』
ひかるはどちらかというと、曖昧なことが苦手で何事も白黒はっきりとさせたいタイプだ。
突然心の内側に生まれた疑いの芽を飼い慣らせるほど器用じゃない。
不安な芽は摘んでおきたい人。
君の不器用は、素直さで、裏表のなさだ。
そんなひかるのことは勿論好きだ。
心の底から。
でも、深澤さんのことを考えると心が違う感情に塗り変わる。
うん。
だからね、
「そんなことないよ。」
君には言えない。
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aco(プロフ) - にゃお。さん！ご無沙汰してます！読みながら涙が出ます！めっちゃ照！ってなりました！いつもありがとうございます。 (2月7日 15時) (
レス) @page7 id: 9f4d456f90 (このIDを非表示/違反報告)
fk(プロフ) - にゃお。様！！ 通知が来ていてとっても嬉しかったです！また続き楽しみにしてます！ (2月7日 2時) (レス) @page7 id: 2581a1f88c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - にゃお。様お久しぶりです！またお会いできて嬉しいです！今回もとっても気になる展開で続きを楽しみにしてます！ (2月6日 22時) (レス) id: d89f88395a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃお。
| 作成日時：2024年2月6日 17時
