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カレーとカニ ページ9

数年ぶりに織田さんがお越しになりました。
また背が伸びたでしょうか?



貴女「いらっしゃいませ、織田さん。
本日はお連れ様もご一緒ですね」



織田「ああ、こいつは太z「初めまして、太宰治といいます。可憐なお嬢さん、君はここの店員さんかな?」…」



跪かれた太宰治さんは私の手を取って挨拶してくれました。紳士的な方ですね


貴女「素敵なご挨拶有り難う御座います。
私はここのオーナーをしております。お二人はお好きな席でお待ちください」



そしてお二人から注文をいただき、キッチンへ向かいました。



織田side



太宰「面白い娘だね」



織田「言っとくが、あいつにハニートラップは効かないと思うぞ」



太宰「みたいだね。おっ!値段が書かれていないね、これは織田作の奢りでいいのかな〜?」



織田「奢るも何も、オーナー曰くこの店で支払いは無いそうだ」



織田「ぉお!
何とも素敵な店じゃないかここはぁ!」



手を大きく広げて猛烈に感動している太宰。
でも、此処が素敵なのは同感だ。



貴女「お待たせ致しました。カレーと蟹炒飯でございます」



香りから漂うカレーのスパイスが俺の鼻を擽る


じゃあ、いただきます。


モグモグ)




太宰「美味しそうだねぇ。では、頂くとしよう(パク っ!……………」



太宰が炒飯を一口食べると目を見開いたまま動かなくなった。



織田「?太宰どうし、っ!?」




太宰「…ポトッ…ポトッ」



太宰の開かれた目からは、涙が流れていた。


そして、一口また一口と炒飯をゆっくりと頬張りながらも涙は流れ続けた。


泣いてる太宰に気づいたユリは慌てて此方に来ると料理が不味かったですか?とオロオロしていた。


俺も太宰が泣いた事には驚いたが、不思議には思わなかった。



手元にあるカレー、正確にはユリの料理だ。俺が初めてユリの料理を食べた時
心の奥底にある冷たい何かを暖かく溶かしていくような感覚に襲われて涙が抑えられなかった。

後でユリに言われて初めて気づいた



多分太宰も同じだと思う。ユリに心配されても、どうしたの?と逆に太宰が聞いている。



ハンカチで涙を拭かれて太宰は漸く自分の事に気がついた。
太宰は泣いた自分自身に驚いてる。


ハッとして顔は平然を保ち心配しているユリに笑顔で対応しているが耳が赤い所を見ると、相当恥ずかしかったんだな。頑張れよ


パク)やっぱり暖かいな…この場所は

料理の力→←自 殺主義者 織田side



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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
- こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時

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