恐れぬこと ページ19
少女は少し俯き眼を伏せた
貴女「っ…私の眼は人と違って長く開けてられないんです。すみません、気持ち悪かったですね」
男「何を云う貴殿の瞳はとても美しかった・・・誰が疎むものか」
男は少女の頬に手を添えた。
男「俺の見てきた中で貴殿程美しい淑女は居ない…とても綺麗だ」
真剣な目で誉め言葉を言われた少女はボフンッと音が出る位に顔を赤らめた。
だが男はばつが悪そうな顔をした。
男「すまなかった、無理強いをさせてしまったな」
そんなことないと少女は首を横に振って顔を上げた。
貴女「私も、ずっと気配でしか見えなかった
貴方の姿を直接見ることが出来ました。
それに私の眼を恐がらない人は滅多に居なかったから・・・・その、嬉しいです」
男の手の甲に少女は手を重ね
眼を見て微笑んだ。
男「っそれは、何よりだ///////」
※※※
夕食も残さず食べ終え、旅人達は朝一に出発すると云うことで寝室にいる。
貴女「よし。これで全部と」
キッチンの台に並べられた風呂敷の包みを洗濯した服の上に乗せる。
指でﾊﾟﾁﾝｯと鳴らせば風呂敷は消えた。
そして少女は森の中へ入り相棒を呼んだ。
貴女「シロ」
「ワンッ！」
豺のシロは少女にすり寄り尻尾を振る。
可愛いと和みながらシロを撫でていると少女はシロの眼を真っ直ぐに見て
貴女「シロ、お願いを聞いてくれますか？」
「ウォ〜ン？」
※※※
ゴソ
店も静まり返る真夜中に男は体を起こした。
壁をコンコンと叩き隣の部屋にいる部下に合図を送ると同じ音が帰ってきた。
男「(部下達も起きたか…)これは…
ふっ・・・
我等の行動はお見通しか」
机には旅人達が着ていた衣類と今まで無かった戒めの武器、そして風呂敷が置いてあった。
手紙も添えられていた。
内容を読むと男は「十分すぎる程にな…」と口元を緩め、眼は泣いてるようだった。
＜ お腹が空いたら召し上がってください。
貴方達の旅が終わっても
良かったらまた、入らしてください。
追伸
このお店は貴方達を少しでも安らげることが
出来ましたか？ ＞
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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2018年12月8日 22時) (
レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します！この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです！更新頑張ってください！ (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラサラ | 作成日時：2018年2月23日 1時
