10 一年後 Side凛 ページ10
「Aと一緒に帰ってきたんだよ、向こうから」
「一緒に？ あー、偶然同じ便だった、みたいな」
「……ソウデスネ」
御子柴さんに鋭さ全部持っていかれたんじゃねぇのか、百太郎は。
それとも気付いててわざとやってんのか？
「それより姉ちゃーん、メシまだぁ？」
「まーだーでーすー」
「なにちょっと怒ってんだよ。そんなに杏仁豆腐売ってなかったのショックなの？」
「ち、違います。確かにショックではありましたけど……」
それでも、収穫はあった。
杏仁豆腐を好きなのは知っていたが、どうやら一番好きなメーカーというものが存在するらしいこと。そしてそれは、さっき行ってきたスーパーには置いていないこと。
百太郎が口走っていたメーカー名を記憶するのは容易かった。今度買って冷蔵庫にでも突っ込んでおいてやろう。
料理中とはいえ百太郎と二人にされてもツラい。
仕分けの続きやるか、とテーブルに置きっ放しだったリストを手に、土産物の束に手を伸ばす。
食べ物は少なめ。ご当地限定キーホルダーばかりが詰められた袋から、何組のだれだれがどれ、なんて照らし合わせて分けていく。
なんで女ってこういうワケ分からんキーホルダー好きなんだろう。
「あ。百太郎、これお前宛てのお土産」
「んお？ お土産!!」
日持ちしそうなお菓子を渡すと、百太郎はすぐに食べ始めた。
「お前……これから晩飯だっつーのに」
「だって腹減ったし、姉ちゃん男の胃袋ナメてっからどうせ量少な――、あれ？」
「百くん？ 今までの私だと思ったら大間違いです！」
晩ご飯できました、とエプロンを外してやってきたAは少々ご立腹のようだ。
テーブルに目をやると、そんなんで足りるのかっつー量の皿がひとつ。
そして、しっかりと運動部の男に向けた皿がふたつ並んでいた。
「ね、姉ちゃんが進化してる、だと……そういえば弁当も量、丁度良かった気がする」
「一年も作れば大体このくらいかな、なんていうのも分かります」
いつもと違って『姉』でいるAが新鮮だ。
プールでは周りの目も気にして口数も少ないし、あまり顔に出さないから、ちょっと膨れた頬がとても可愛い。
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Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» ばりばりｗｗ でも私もそんなイメージです(;^ω^) 愛ゆえに…！！ (2014年9月13日 22時) (
レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 宗介は水泳が絡まないと、よくいる男子高校生、っというイメージなので、きっと下ネタばりばりいける派だろうと思って動いてもらった結果がコレになります。コスミの愛ゆえに歪めてしまいました。 (2014年9月13日 22時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - アイス…絶望的ですね…(´・ω・`) 宗介の誘導すごいｗ (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» うああすみませんm(__)m 消しときます(;´Д｀) (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 喜んで頂けてなによりです！ ですが、曲名はその通りなのですが、検索避けの為に曲名は晒さないでおいて頂けると嬉しいです。調べれば分かる程度に濁した意味がなくなってしまいますので……。 (2014年9月12日 14時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年7月17日 0時
