私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第48話、『ったく私の頭の中で影薄いなまったく！！』 ページ49

『だぁぁああああああ！！！！』

神「うぉぉぉおお！！？！？」


神楽とほんのり和んでたけど、忘れてたよ！！

大事な事忘れてたよ自分のバカ野郎！！！

びくぅぅっと目を真ん丸にしてる神楽がとても可愛い・・・じゃなく！


『桂だよ！桂！！』

神「へ？ヅラアルか？」

『そうなんだよ！ったく私の頭の中で影薄いなまったく！！』


取り敢えず、ここで突っ立てても何も始まらないので驚いているところ悪いけど、遠慮無く神楽の手首を掴んで走り出す。

もちろん目的地は万事屋だ。

すると、神楽が突然に大声を出した。


神「どこに行けばいいアルか！？」

『っ、万事屋だ！！』

神「うぉっしゃ！まかせとけ！！」

『ずぉっ、ちょ、まっ！！！』


神楽は私を自分の方に引き寄せて、空いている片方を自分の膝の裏に回らせて、持ち上げる。

そして掴まれている腕を解いて私の背中に持って行き、持ち上げた。

そう、横抱きだ。女の子の夢風に言うと、お姫様抱っこだ。

って、おぃぃいいい！！初めてなんだけど！初めてが自分より年下とか笑えないんだけど！！


神「すぐ着けるように頑張るぜェェエエ！！」

『ぎゃぁぁあああ！！！』


神楽は走っている足を速める。きっと神楽の後ろは砂埃が出来ているだろう。

お姫様抱っこは意外と怖い。その分夜兎の足の早さだ。絶叫マシーンに乗っている気分だ。

というか・・・


『せめておんぶにしてェェェエエエエ！！！あわよくば担いでいいからァアアアア！！』


そんな悲鳴に近い私の声は叶うことはなかったのだ。

第49話、『そんなに神楽と私が一緒にいるのが変？』→←第47話、『ありがと、神楽』

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