私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第36話、『・・・て、え！？ええぇぇぇええ！！？』 ページ37

『とりあえず、雨宿りするか・・・』


私は安静にしてろと言われたのを無視し、雨の中走りながら屋根がある場所を探す。

ズキズキと痛むし、走りずらいが構わず走る。

私以外の人も雨が予想外だったのか、走り回る人が多かった。


『あ！あそこにするか！』


ハァ・・・ハァと息を切らしながら私がついた場所はシャッターが閉まってて人通りが少ない店だ。

濡れてしまった髪やスカートを絞りながら、早くやまないかなと思う。

通り雨だと願いながらスカーフを取り、雑巾絞りをする。


『あーあ、これからどうしようかな・・・。タクシー通らなそうだし』


シャッターに寄りかかりながら、灰色の空を見やげる。

するとすぐ顔の横に何かが飛んできて、そのままシャッターに当たる。


『・・・て、え！？ええぇぇぇええ！！？』


最初は石かなんかと思ったが、そんなものじゃない。

弾だ。銃の弾である。

固まっていると、いつの間に近くにいたのか目の前の少女が視界に入った。

その少女は私より背が低く、珍しい目の丸い大きな瞳を鋭くし、こっちをキツク睨んでいる。

両手には番傘を持ち私に向けている。


その人物はーーー・・・銀魂のヒロインの神楽、である。

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