私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第19話、誰が、私に殺気を当てている？ ページ20

攘夷浪士の3人はなんとか気絶させ、後一人。

まだ人質は逃げ切れてない。


「う、うああああああああァアアア！！」


攘夷浪士は私に向かって、刀を上げながら走って来た。

自分も攘夷浪士に向かって走った。

人質の横を通っている時に、殺気を感じた。何処から？人質のほうから。

横に人質が二列ぐらいになって走りながら裏口へ向かう。

その中に一人の少女がいた。

オレンジのようなピンクのような、明るい髪。

白い肌の手首には縄がキツく結ばれている。


走る。私は走る。攘夷浪士に。

少女は走る。走る。私が向かう反対方向の裏口へ。


お互いに隣を通った。


合う。海のように綺麗な瞳をもった少女と。合う。目が合う。

一瞬。一瞬だった。一瞬目が合い、終わる。


「うぉおおおおお！！！！」


攘夷浪士の叫びにハッとなり、前を向く。

まだ、止まらない。殺気は止まらない。誰が、私に殺気を当てている？


「うぐゥッッ！」


私は最後の一人の攘夷浪士を気絶させ、バッと人質が向かったほうを振り返る。

もう人質はいない。殺気もしない。


『・・・・・・土方さんに報告しなきゃ』


私は人質が保護されたという報告を土方さんにするべく、携帯をポケットから取り出した。

第20話、【忍者のように去り、一人旅(？)をする事だァ！！】→←第18話、『捕まえられんのは、アンタたちだよッ！』

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