……。【弐】

めちゃくちゃ怖いデカいヤバいの ページ28

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「おいおいおいおいA……！！」

『なんだなんだなんだなんだ里香よ』

「こ、こうもん！こうもん！！」

『いきなり下ネタやめてください』

「バカヤロウそんなノリだと思うか！？」

『正直里香がそんなこと言うとは思ってない』





どうしたんだろうこんな慌てて。





「校門に…なんかめちゃくちゃ怖いデカいヤバいのがいるけど！？」

『えーっと……ウン、私が呼ばれた理由はなに…？』

「アンタ探してんだって」

『は……？そんなめちゃくちゃ怖いデカいヤバいのに探されるようなことはしていないよ私』




てか、めちゃくちゃ怖いデカいヤバいのって誰だよ。

名前を教えてくれよ。

……どうせヤンキーだろうけど。





「いや、でも巻き込まれ常習犯の土井君が、Aの場所知らないって言ったら殴られたらしいよ」

『ちょっと行ってきます』





私のせいで怪我人が出ることは許されないことだ……！！！

そしてあの、巻き込まれ常習犯の土井君がやられただなんて…！！！












.












「お、Aチャン待ってたぜェ♡」





半間さん……やはりあなたでしたか。

確かにめちゃくちゃ怖いデカいヤバいのですね、あなたは。





「遅せぇよ、オレ待ちくたびれて何人か殴っちまった」





もう既に巻き込まれ常習犯の土井君以外にも被害者が！！？





「なぁ、オレとデートしようぜ♪」

『……！！？』





え、嫌でしかないですけど……。





『………』

「…ヤなの？」





お受け致します！！！！

まだ死にたくないので！！

首を振って延命希望だと伝える。





「あはっ、そーだよなぁ♡」





半間さんは私の手を掴み歩き出した。





『ぉﾞ……！！？』

「あ？なに？なんか言った？」





な、なにって……手を離してくれよォ…！！





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