助けて犬のおまわりさん ページ24
▷◁
震えながら声のする背後を見ると、どう考えてもパンピーではない男性2人が立っていた。
「…………」
「…………」
『…………』
た、たたたたたたたた助けてください!!!
誰か!!!
犬のおまわりさんとか!
そうだ、犬のおまわりさん!!助けて!!!
その辺の野良猫でもイイよ!!助けて!!!
なんならその辺のハエでもイイから!!!!私を助けて!!!!
「…………」
「…………」
『…………』
なんでなんにも言わないの!!?
避けたよ私!!!退けって言われたから避けたよ!!?
「どんどん震え強くなってんじゃん、ウケる」
「行くぞ兄ちゃん、もう退いたんだし」
「オネーチャン迷子??どこ行きたいの?オレが案内したげよっか」
「オイ…………」
言うまでもなく、遠慮するという選択肢しかないですが?
えげつないオーラで私を見下ろす二人に、首をブォンブォン振る。
「遠慮すんなって♪」
ど、ドラケン君……ミツヤ君はまだですか!!!?
「なんでそんな震えてんの?アレじゃん、仔鹿(笑)」
「……オマエ、なんかどっかで見たことあんな」
メガネをかけた、まるでインテリヤクザのような方が私の顔を覗き込んで来た。
急いで顔を背けると、黒金の三つ編みが「なんでそっぽ向いちゃうの〜」と、あろうことか私の顔を掴んで向きを前に戻した。
「めっちゃ震えんじゃん、マジでオモロい(笑)」
「なーんだっけなァ……どこで見たんだァ??」
知りません見てません私はあなたと知り合うような人間ではありません。
そして三つ編みのお人、土下座でもなんでもしますからその手を離してください。
心臓がパァーーンと弾け飛びそうです、勘弁してください。
涙が溢れそうです決壊しそうです。
「あ、思い出した。あの歌舞伎町の死神っつー奴が噂してた、マイキーの女だろ?」
『!?!!???』
し、死神といえば……あの半間さんですよね!?
そんな噂広げてたんですかあの人!!
私、それ否定しましたけど!!!?
「え〜、オネーチャンあのマイキーの女なの??」
勢いよく首を振る余裕もなくなり、私は小さく首を振った。
その反動で、込み上げた涙が頬を伝う。
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孤白(プロフ) - 歓楽街さん» ほんとですか!!ありがとうございます!!!!!! (2022年1月11日 20時) (レス) id: 6ad8b616d2 (このIDを非表示/違反報告)
歓楽街(プロフ) - 孤白さん» 遅くなってすみません、【伍】にて若狭登場してます! (2022年1月11日 20時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
歓楽街(プロフ) - STELLAさん» 話の流れ的に、ナンパ形式が難しくて少し改変してしまいましたが、【肆】にて書かせていただきました。ネタ提供ありがとうございました! (2021年12月12日 9時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
歓楽街(プロフ) - なつきさん» 遅くなってしまいましたが、【肆】にて書かせていただきました!ネタ提供、ありがとうございました! (2021年12月11日 8時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
歓楽街(プロフ) - ニックスさん» 遅くなってしまいましたが、【肆】にて書かせていただきました。ネタ提供ありがとうございました! (2021年12月11日 7時) (レス) id: e98f01d612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2021年11月20日 11時