……。【東リべ/逆ハー ??】

ナッスィン ページ43

▷◁





半間さんがやって来たのは……………





………えっと、パチ屋…？

なぜパチ屋…？

半間さん、高校生くらいかと思ってたんだけどな。

まさかの成年？





「あー、疲れた。あんなに暴れるなんて思わなかったワ(笑) 前会った時はガチガチに体固めてたのに」





命の危険感じたら、そりゃ体が先に動きますよ…。





「オネーチャン名前なんだっけ？Aチャンっつった？」





…知らない人(そして不良)に名前を教えていいものか。





「オーイ。聞いてンのか？」





いや、延命のために教えておこう。

私は頷いた。





「Aチャン、マイキーの彼女？」





は？ンなわけあるか。ろくに喋ることも出来んのだぞ。

今度は横に首を振る。





「…じゃあ、マイキーのなんなの？」





なんでもねぇよ！！！

なんでもねぇから、今アンタに拉致られて大パニックなんじゃ！！！





「オレとは喋ってくれねぇんだァ？悲しいなァ」





嘘つけ。めちゃ棒読みやん。嘘つけ。

つーか、なに普通に台回し始めてんだよオイオイ。

私はどうしたらいいんですか。

帰っていいんですか。





♪〜





『！』





あ、タケミチから電話だ。

ナイスヒーロー、助けに来てくれ。





でも、こんなめちゃんこにうるさいとこでは電話なんて出来ないな。

外に出ようとすると、半間さんは私の手首をがっちり掴んだ。





「離れんな♡」





怖すぎる笑顔に汗が噴き出す。





「ウワ、めっちゃ震えンじゃん。おもしれー(笑)」





おもしろくナッスィン！！

ナッスィン！！！

離して！！！

あっ、コール終わっちゃったじゃん！！





ばっかやろぉおお！！





♪〜





またかかってきた！

ど、どどどどうしたらいいんだよ！！



ここで出る？



いや！

考えてみれば、半間さんに捕まってんのに声なんか出ない…！！





『！』





一か八か、この辺のパチ屋がここだけだと信じて…。

私は通話ボタンを押した。





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