体調が不良気味のようです【QK】-5- (ページ46)

今日:17 hit、昨日:9 hit、合計:175,166 hit

2 ページ46

ドンッ！

俺の後ろで大きな音が聞こえた。

恐る恐る振り返ってみると

そこには目を瞑って倒れる川上の姿が。

俺はすぐに近寄って、川上に声をかける。

伊沢｢川上！おい、川上！川上……！｣

どれだけ大声で呼んでみても、川上の目は開かなくて

それどころか、川上の身体はピクリとも動かなかった。

ピーポーピーポー

俺がそんなことをしている間に、誰かが救急車を呼んでくれていたらしく

俺は、意識の無くなった川上と共に

その救急車に乗り、病院へと向かった。

QuizKnockのグループに"川上が事故にあった！"と送り

俺は、労しい川上の顔を見た。

病院に着くと、すぐに川上は色々な検査や処置ををする為

処置室へと運ばれていった。

俺は処置室前のソファに腰掛け

ひたすら、川上の無事を祈るしかなかった。

-3日後-

川上が事故にあってから、3日が経った。

でも、川上は未だに意識を失ったまま。

俺たちは毎日、川上の病室へと足を運んだ。

左腕を骨折していたが、他に目立った外傷はなかったらしい。

ただ……強く頭を打っている可能性があると言われた。

脳に障害が残ってないか。

それは、川上の意識が戻ってみないと分からないらしく

俺たちは、ただただ川上が目覚めることを待っていた。

そんな時

川上｢っ……｣

小さく、川上から声が聞こえたような気がした。

伊沢｢須貝さん、山本。今、声が聞こえなかった？｣

慌てて一緒に病室に来ていた2人に問いかける。

須貝｢え、聞こえた？｣

山本｢聞こえませんでしたよ？｣

もしかして、俺の気の所為？

そう思いながら、川上の方を見ると

指がピクッと動き、ゆっくりと目が開いていった。

伊沢｢川上……！｣

須貝｢川上！｣

山本｢川上さん！｣

俺たちは、急いで医師を呼んだ。

伊沢｢良かったぁ……。川上、3日間も眠ってたんだよ？｣

須貝｢めっちゃびっくりしたんだから｣

山本｢川上さんが起きなかったらどうしようって、めっちゃ心配したんですよ？｣

俺たち3人の言葉に、川上は少し眉間に皺を寄せた。