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目の前に一つ。坂田様のお城のクリスタルの大きさと同じくらいの金色に輝く天秤が姿を現した
片方には宝石のような光を持つ白い水晶玉。もう片方には夜の真っ暗闇を映したかのような黒い水晶玉
どちらも同じ形と大きさなのにそれは平均を保てていなくてどちらかというと黒の水晶玉が圧倒的に傾いていた
(こんなの、最初から無かった)
前触れもなく突然この天秤は私の目の前に出てきた。しかし現状は天秤の存在がイマイチ理解できていなくて困惑をしているだけだった
あの魔力についてだって分かってないのに。私は何をすればいいの？
『……た…けて……“助けて”…』
いきなりこちらに誰かの声が呼びかけるかのように訴えかけてきた。しかも声の方向から黒色の水晶玉からだった
恐る恐るその天秤に近づきそれを覗いてみると何かの世界の姿が映像のように映し出された。トゥルースと似たような国、しかしそれはどこか違う様子が描かれていた気がした
助けて、ってなんだろう…
「…"自分を信じて"」
.｡*ﾟ+.*.｡ ﾟ+..｡*ﾟ+
「っ！…あ、れ？」
見知らぬ男の人の言葉を最後に目が覚めて額には濡れた布が当てられていた
辺りを見渡せば客室のような部屋のベットの上で寝かされていたらしい
いつの間にか、気を失ってたんだ…
かなり寝ていたのか外は少し陽が落ち始め暗くなりかけていた
すると今度は乾いたノック音が二回鳴らされて一つ聞こえるかどうかわからない声ではいと返事を返すと勢いよく扉が開いて真紅の髪色が視界に映った
「A！起きたんか！？」
私が必要としていた温もり。人がいた。一人じゃなかった
その存在が本物かどうかを確かめたくて近づいてきた坂田様の袖口を引いて腕にしがみついた
「…置いてかれなかった」
一人ぼっちの空間から解放され彼の存在が本当のものだと恐怖が消え去って安心感が出てきた瞬間涙が溢れてきた
よかった、と私はひっきりなしに泣いていたが坂田様は何も言わず真正面から抱き寄せた
「置いていかない。一人にさせるわけないやん」
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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます！何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (
レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然！バイト〜〜〜頑張れ！！！！！（元気玉）いつでも待ってるよ（イケウ``ォ） (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ！ありがとねー！！今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて！ (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり！！！！作品面白いね。読んでて楽しいよ！！更新頑張って！ (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜紅茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2019年6月28日 15時
