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違ったのは少し冷え込んだ気温と微妙に感じた不穏な空気
私は先程の衝撃により咄嗟に瞑っていた瞼に力を入れ瞳を見開いた
するとめいいっぱい視界に映ったのは何も特徴のない真っ白な世界。上下左右どの方向に目を向けても同じ色の空間だった
「…さ、坂田様！浦田さん！」
人の気配もなく帰ってくるのは自分の木霊したかのように響き渡った声
何も手がかりが掴めない。焦りながらも空間に歪みとかそんなのを探してみるけど全部が全部変わった場所がなくて状況を把握するにも不可能だった
(またひとりぼっち)
そこに残るのは不安だけじゃなくて虚しさや冷たい孤独感、そして何よりも古傷を無理に広げるように蘇ってくるトラウマ。
私はその感覚が怖くてその場にうずくまった
…おいてかないで
♡:::::*::::♡::::*:::::♡
予測していなかった膨大な魔力の光の量が消え、閉じていた目を開いた
すると先程までに目の前にいたAはどこにもいなかった。視界を凝らして注意深く探すと下に倒れ込むAの姿、あまりにも急に起こった酷な状況に息を呑んだ
かける言葉すらも出てこない。伸ばす手さえ震えて、頭が真っ白になり、体に動けと命令しても重くて動かない
「A！！」
はっきりと響いたうらさんの声。意識がまともになった時には既にうらさんがAの方に近づき白シャツの袖を無理やり捲り、手首に指先を当てて脈を量っていた
遅れた拍子に俺も近づくが何もしてあげられない悲しさとうらさんがAを助けになっている悔しさによく分からない感情が混ざりあってむしゃくしゃしている
「息も微かにある。脈も安定してる。外傷もなさそうだ」
「…俺の、不注意で」
「今自分を責めてもこの状況が変わるわけじゃねぇだろ。それに先にやるのはAの安否確認だ」
お前が冷静じゃなくてどうする、と強い圧がかかった咎めを受け思考を停止して焦っていた感情はピタリと止んだ
…そうだ。俺がしっかりしてないでショックで立ち止まっててもAの様子が変わるわけじゃない
ここの国にいる限り判断は俺に任されている
「…うらさん！今から客室の手配しとくからそこにAを連れてって！俺は早急に原因を探ってみる！」
俺はうらさんの返事も聞かずに部屋から飛び出し書庫へと向かった
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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます！何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (
レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然！バイト〜〜〜頑張れ！！！！！（元気玉）いつでも待ってるよ（イケウ``ォ） (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ！ありがとねー！！今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて！ (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり！！！！作品面白いね。読んでて楽しいよ！！更新頑張って！ (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜紅茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2019年6月28日 15時
