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話を聞く限り、生まれた頃から坂田様はこの天空にあるお城に住んでいたようで今ですら違和感を全く感じておらず環境に適した身体になっているらしい。浦田さんも「最初、まふ以外の貴族も連れてきたらこうなる」と仕方なさげに笑っていた

というかこれ以上驚いていたら魔力を持つ相川さんの
国ではかなり度肝を抜かされるよね?


「とにかく坂田の国やまふの国の領域に入ったらお前の予想する常識の概念は捨てとけ。魔力を持つ国の普通はみんなそうだしな」

「え、えぇ…しかしもっと知りたいなら来てと仰ったのはこういうことなのですか?」

「まぁこれもそうなんやけどまだほんの一部だけやで?ちなみにさっきAが跳ね返されたやつは俺が貼った結界。そうしないと誰かしら普通の人間が落ちるからな」



淡々と話す坂田様だがあまりにも想像していた疑問よりも次元が飛び抜けていて話に着いていけない。そんなことも気にせず坂田様は呑気に「こっちやで〜」といつの間にか私の右手を取り前に進んでいく



「…何勝手に流されてんだよ」



ワントーンだけ低くなった声が後ろから聞こえた途端、空いている左手の方を浦田さんが繋ぎ止めるかのように握りしめた。驚いた拍子に彼の表情を見ると何故か不満があるような顔をしていた



「なにうらさん?嫉妬?」

「はっ、別にそんなんじゃねぇよ。ただ単にムカついただけ」



朝とは違った挑発をするような笑みを浮かべる坂田様に対し笑顔は作れているが少々苛立ちの様子が見え隠れしている浦田さん。どことなく火花のようなおぞましいものが見える

あれ?確か似たようなことがあった気が…



「あ、あの!そろそろ行きませんか?坂田様のお城の中拝見させて頂きたいです!」

「…まぁ、Aがそう言うなら」



なるべくその場を凌ごうと話を逸らし提案をした途端に坂田様の見た目からして頭の横の髪がハネた部分が獣耳に見え、しゅんとした感じがまた愛らしいように思え母性をくすぐってきた

ちなみに坂田様は途中先程言われたことが頭から抜けてしまったのか、移動中にもう一度自然に手を取ろうとしていたので浦田さんに手の甲を素早く叩き返され涙目を浮かべ自身の手を摩りながらクレームの如くぶつぶつと呟く様子に私は苦笑いを浮かべるしかなかった



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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます!何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです!続き楽しみに待ってます! (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然!バイト〜〜〜頑張れ!!!!!(元気玉)いつでも待ってるよ(イケウ``ォ) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ!ありがとねー!!今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて! (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり!!!!作品面白いね。読んでて楽しいよ!!更新頑張って! (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2019年6月28日 15時

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