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sweet×46 ページ47




間から挟まった声に私は振り向けば久しぶりに見る高身長の男性。


「そらるさん!?」

「なんだよ」

「まぁまぁ、落ち着いてうらたくん。それとも何?悪魔に対して俺のフランクさは通用しないの?」


相変わらず柔らかい身のこなしをしながら「隣、失礼」と私の隣の席に自然と座り込む。


「何当たり前のようにAの隣に座ってんだよ」

「独占欲丸出しの男は嫌われるよ。それに、俺の手柄を忘れたわけじゃないよね?」

「就職のアテになっただけだろ」


「コーヒーください」とそらるさんはうらたさんの嫌味を慣れたように受け流した。久々だというのに相変わらずの犬猿の関係で思わず苦笑いを浮かべる。


「そういえばさっきうらたくんが別の契約者の子と話をしてたけどなにかあったの?」

「あぁ、それは」

「え?ちょっと待ってください」


突然のカミングアウトに私はその話を直ぐに止める。二人は私に視線を移し、満更でも無い様子で平然としていた。


「さ、さっき話してた人って契約者だったの?」

「あぁ、お前よく見てなかったのか。アイツ悪魔との契約者だぞ」

「えっ!?」

「反応がアバウト、あと声が大きい」


うらたさんの発言に私は動揺するが思っていることが分かったのか「大丈夫だろ」とそらるさんは私をなだめた。


「ほ、本当に大丈夫ですか?」

「契約者の文様を見る限り俺の顔見知り。アイツなら下手なことはしないだろうし、他の悪魔と契約するより断然マシ」

「多少坂田なら平気な方。ただ素直すぎるのが仇になるかもしれないけど」

「それは否めねぇわ」


坂田さん?という方がそうなのかな。というか日本人の名前で悪魔は意外すぎる。うらたさんみたいに不可思議な名前の方が多いのかと思ってた。


「名前が不可思議で悪かったな」

「…あ」


そういえば悪魔って人間の心理を読めるんだった。不断とかけ離れた容姿をしていたからすっかり忘れていた。


「A」


そらるさんに呼ばれ、自然と振り返れば咄嗟に私の腕を引いて耳元に顔を近づけた。「おい!」と制止する声が聞こえてきたけれと、そらるさんは構わず片手を添え、小さく耳打ちをした。


「___、____。____」

「えっ」


彼の話に驚いているとうらたさんは席から立ち上がり、乱雑に机の上にお金を置いた。それと同時に私の片腕を引き「帰るぞ」と不機嫌そうに私を無理やり立たせた。

私は困惑しているとそらるさんはヒラヒラと片手を振り見送っていた。



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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!その後に関しましては全員登場してから考えようかなと思っています!次のシリーズも執筆準備中ですので長い目で見ていただければありがたいです! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい!あとセンラさんのお話も楽しみに待ってます! (2022年3月9日 2時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
夜紅茶(プロフ) - りとさん» コメントありがとうございます!最後の部分は結構構想練りながら考えたところなのでとても嬉しいです! (2021年7月4日 15時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - コメント失礼します!最後泣いちゃうぐらい最高でした。ありがとうございます (2021年7月4日 11時) (レス) id: 00ec0e89a7 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - 返信ありがとうございます!是非、これからも見させていただきます! (2021年2月21日 23時) (レス) id: 525b615957 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月7日 17時

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