sweet×27 ページ28
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「…で……なんですけど…」
昨夜の出来事のせいで少しだけ疲れてしまった。あれから寝る前までそらるさんの言葉の意味を考えたけれども出てくるのは結局正解という言葉にもならない弱音ばかり。
うらたさんは夜にどこかへ遠出をしていたらしいけれども今朝になればあまり言葉を交わすことも無く家の中一点何処かを見つめていたし。
「…あのAさんいい加減にしてくれませんか」
怒っているような声色で呼びかけられた頃に我に返り右を向けば鬼の形相でこちらに笑いかける後輩ちゃん。私は慌てて「ごめんなさい」と自分の席から立ち上がり頭を下げた。
最近酷すぎる。仕事に私情を持ってきて本当に何やってるんだ。
「何か悩んでるんですよね？」
「い、いや別にちょっと疲れが」
「あるんですよね？」
言葉を強調させながらバリバリに威圧感を放ってくる後輩に負けて渋々縦に頭を降る。言葉が返ってこずに緊張感に圧迫されながら返事を待っていると一言口を開いた。
「仕事終わりに付き合ってください」
*❋✵❋*
連れてこられたのはレトロ感漂う木造カフェ。どうしても夕食を外で食べたい気分だったからと私も同行した。全然そのくらいなら聞きますしなんならそのくらいで許しを乞うのなら謹んで謝らさせていただきます。
後輩ちゃんはサーモンと舞茸のレモン風味パスタ。私はビーフシチューを頼んでそれぞれ好きなように味わっていた。
「で、浮かない顔をしていたのには理由があるんですよね」
「随分直球に突いてくるね」
「いいから早く」
「聞くぐらいなら出来ますから」と話を促され私は躊躇し悩みながらも言葉を考えて話を始めた。
「今一緒に住んでいる人がいて…」
「へぇ、親戚の方ですか？それとも女性のお知り合いとか？」
「いや男の人なんだけど」
「…ご、ご兄弟か何かですよね？」
後輩ちゃんは口に運ぼうとしていたフォークの手を止め表情が固まったまま聞き返してきたが私はなんと返答したらいいかわからずとりあえず苦笑いだけ浮かべると顔を下に向けて身体をプルプルと震わせていた。
「…Aさん」
「は、はい」
「＿＿男いたんなら早めに言ってくださいよぉ！？」
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！その後に関しましては全員登場してから考えようかなと思っています！次のシリーズも執筆準備中ですので長い目で見ていただければありがたいです！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！あとセンラさんのお話も楽しみに待ってます！ (2022年3月9日 2時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
夜紅茶(プロフ) - りとさん» コメントありがとうございます！最後の部分は結構構想練りながら考えたところなのでとても嬉しいです！ (2021年7月4日 15時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - コメント失礼します！最後泣いちゃうぐらい最高でした。ありがとうございます (2021年7月4日 11時) (レス) id: 00ec0e89a7 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - 返信ありがとうございます！是非、これからも見させていただきます！ (2021年2月21日 23時) (レス) id: 525b615957 (このIDを非表示/違反報告)
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