sweet×20 ページ21
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今日は久々の休日だった。というよりかはいつの間にか会社の定休日まで出勤して働いていたらしく「少しは休んでください」と後輩から強制的に止められたため有給を消化するべく家でのんびりしていた。
「意外と暇だね〜…」
膝の上には心地よさそうに眠るやまだぬきちゃん。ご主人様はというと「野暮用が出来た」と朝からセンラさんのところに行っているため私が預かった。
あぁ見えてうらたさんって結構多忙なのかもしれない。
つけっぱなしのテレビに目を通しながら考えていたら映像に美味しそうなエッグベネディクトが流れてきて今日のお昼にでも作ろうかな、なんてやまだぬきちゃんの背中を撫でて呑気なことを考えていた。
すると急に窓の方から2回、ノック音が聞こえてきた。
私はそちらに目を向けてみたけれども姿形は何も見えなくて気の所為かなと目を逸らそうとした瞬間突然窓が勢いよく開けられてレースカーテンが風で舞った。
「__やっと見つけた」
少し低めの男声。よく目を凝らして私はその姿を改めて見返した。
青黒い夜空を反映させたかのようなスマルトの猫っ毛。真っ青な波を重ねたようなラピスラズリの無機質な瞳。髪から覗く大きな角、肌はパールのように艶やかで白い。片手には大鎌を持っていて黒のローブを羽織ってこちらをじっと見つめていた。
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!その後に関しましては全員登場してから考えようかなと思っています!次のシリーズも執筆準備中ですので長い目で見ていただければありがたいです! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい!あとセンラさんのお話も楽しみに待ってます! (2022年3月9日 2時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
夜紅茶(プロフ) - りとさん» コメントありがとうございます!最後の部分は結構構想練りながら考えたところなのでとても嬉しいです! (2021年7月4日 15時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - コメント失礼します!最後泣いちゃうぐらい最高でした。ありがとうございます (2021年7月4日 11時) (レス) id: 00ec0e89a7 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - 返信ありがとうございます!是非、これからも見させていただきます! (2021年2月21日 23時) (レス) id: 525b615957 (このIDを非表示/違反報告)
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