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sugar×30 ページ31





皮膚の下から赤黒い痣が覗き込み、ピクリとも動かない体が倉庫のあちこちに散らばっていた。

両手についた埃や汚れを払うかのように両手を鳴らしたあとみなみの方へと振り返ってニコリと血痕のついた顔で氷のような嘲笑が浮かび上がった


「お前の負に対する感情ってそんなもんか。こんなん品としても見れへんな」


志麻は腰が抜けて言葉を失っているみなみに近寄りしゃがみこんで指を鳴らした。するとそのまま力が抜けたかのようにみなみも倒れ込んだ

また、魔法だ。今までの恨みとかそんなものに比例しないくらいの痛みと威圧されるかのような重苦しい空気に私も言葉が出ない。


「まーしぃ。何してんのー?…ってこれ随分えげつないことしてますねぇ」


すると扉の前には折原先生が顔を引き攣らせてこちらの方に姿を現した。


「この状況的にAに関する記憶とか将来の希望とか壊してんでしょ?…あ、優等生美人ちゃんの感情一部損傷させてますね」


みなみの元へ近づきながら折原先生が言ったことがあまりにも恐ろしくて身体の緊張感が解けない。けれども痛みも激しくて立とうとしても中々起き上がれず身体を自分の腕で抱えているだけだった


「…おい」

「いっ…」


するといつの間にか志麻が目の前にいて私の腕を掴んだ。鋭い痛みが腕に響いて手をまともに動かせなかった。

折原先生もそれに気づいたのかこちらに振り返り口を開いた。


「とりあえずこいつらは警察沙汰にならんように適当に外に投げといてここの生徒は上と掛け合って休学か退学の方針にするようにしときますか。それとAは保健室にでも行きます?一応この時間帯なら開けられるけど」

「自宅療養でええよ。俺が面倒見る」

「は?」


折原先生も目を見張っていたけど私も志麻からそんな優しさの塊のような発言が飛び出てくるかとは思わず言葉が漏れて唖然とした。

しかし志麻はこっちからの返事も待たずにそのまま私の体をひょいと持ち上げ折原先生を残したまま倉庫から離れた。



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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2020年2月24日 22時

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